・・・それゆえ、中身はとても濃いです。圧倒的な負のパワーとでも申しましょうか、聴く方はかなりのインパクトを受けてしまうでしょう。前作「The Art of Falling Apart」を私は「鬼気迫る」と表現しましたが、この作品は「鬼気そのもの」!。もっともPOPな曲調「Soul Inside」でさえ、マークの暴走一人ツインヴォーカルのおかげで、悪い夢でも見ているような、そして負のパワーを吐き出しまくる極めて情熱的な曲となっております。
ただ、マークの個性の一つ「とてもよいメロディー」はアルバム通して失われておらず、かろうじてPOPの世界に踏みとどまっているところが、このアルバムのいいところ。絶妙のバランス感覚です(マーク本人が意図したことかどうかはわかりませんが・・・)。