テレビで空海を取り上げてましたので、10年前に書いた内容を再投稿します。
中国の人たちに「日本の総理大臣、知ってる?」と聞いても「知らない」と返ってきますが。
「
空海って知ってる?」と聞くと、
中国人誰もが「あの偉いお坊さんのことでしょ」と返ってくるのを知っていますか。
空海は遣唐使として、
中国の長安・青龍寺の恵果を訪ねます。
当時の青龍寺では、あの
三蔵法師が天竺(インド)からもってきた2大経典「大日経」と「金剛頂経」両方の秘伝をもち、世界一の繁栄を享受する都でした。
日本からやってきた空海。
恵果は空海をみた瞬間、この若者を後継者と決めたそうです。
恵果は1000人の弟子をもっていたのに、新入りの空海に決定したとか。
(おそらく見ただけでわかるオーラのようなものがあったのでしょう)
空海は密教の正統を引き継ぎ、秘伝「大日経」「金剛頂経」の両方を日本にもって帰ってきました。
空海には「空白の7年」という時期があります。この7年が重要なのです。
奈良でエリート官僚だった空海はその生活に飽き足らず、
大阪と奈良を区切る
生駒山系(葛城山、金剛山)で、修験道に励み、
超人的な力をもつようになりました。
恵果はこの超人が発する「超人オーラ」をみたのです。
超人オーラは見える人にしか見えないもの。
恵果から跡継ぎとして指名されたわけです。
その後の長安は、スタープレイヤーがいなくなったチームのように、衰退。
首都は北京のほうへ移ってしまいました。
日本はインド中国の宝ともいえる「大日経」「金剛頂経」の正統があります。
その後の日本は、大国・中国と対抗するまでの国になりました。
しかし、今の日本では明治以来、
「廃仏毀釈」という考えがまかり通っています。
この器の小さな考えは白紙にしなくてはなりません。
日本は昔から
「神様・仏様」の国。神様だけでここまで大きくはなれなかったのです。
再度書きます。
日本は仏教(密教)正統の地なんですよ。
「廃仏毀釈」といった次元の低い考えは捨てないと、「宝の持ち腐れ」は続きます。
PS
アインシュタインの「相対性理論」も仏教の経典から大きな影響を受けているのですよ。
PS
空海の「空白の7年」について
空海は、金峯山、高野山、金剛山など、大自然の中へと踏み込んでいきます。
そんななか、密教の秘法
「虚空蔵聞持(こくうぞうもんじ)の法」の存在を知ります。
「虚空蔵聞持の法」とは、
真言を一日1万回、100日間唱え続ける苦行で、
これをなせば、超越的な記憶力や洞察力にくわえ、大
神通の呪力も獲得できるとか。
山々で修行に励むなか、
役小角が開いた
修験道から、
密教を知ります。
命がけの修行を開始、人里を離れ、阿波の大滝嶽に登り、石鎚山で瞑想。
室戸岬の洞窟で座禅三昧。そのとき、
虚空菩薩の化身・流れ星が口に入って、超人になったとか。
日本で修行中のこの時点で、恵果の後継者としての能力がついていたのです。

1