私の92歳になる伯母が老人ホームに入所したので、先日母といっしょにお見舞いに行ってきました。市内の中心部から車で20分くらいの山の中にあり、建設されて7年ほどなのでとても綺麗で広くて、職員の方達も明るくて親切でとてもよい所のように見えました。
でも伯母は最近言葉が上手く出なくなる症状に苦しんでいて、住み慣れた家からも離れて少し寂しそうに見えました。母と二人で寝ている伯母の身体を10分ほどさすったりして、会話にはならないので20分ほどで引き上げてきました。
私が幼い頃子供が出来なかった伯父と伯母にはとても可愛がってもらいました。いろんな所に連れて行ってもらったり、おもちゃも沢山買ってもらった記憶があります。私がこんなに楽天的なのほほんとした性格になったのは、この伯父伯母の愛情過多があったおかげなのではないかと思っています。
帰ろうとする私達をベッドの上から見つめる伯母のまなざしが何故かとても寂しそうに映って、人は死ぬまで家族といっしょにいたいものなのだろうと思いました。もちろん伯母のそばにいてくれる家族の方達には、伯母に対する深い愛情があり、どうしても伯母にとってこの施設に入った方が便利で快適なのだということは間違い無い事なのです。
伯母の住んでいる家では伯母の部屋は三階にあり、上がって行く時に何度も滑り落ちそうになったりしているし、介護している家族の方の中にも重度の病気を持っておられる人もいるので、伯母はこの施設にいることできっともっと長生きをしてくれるだろうと思います。
伯母にはいつも「本家のおばちゃん」と呼びかけていました。本家のおばちゃんがいつまでも元気で長生きしてくれるように願っています。

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