フランク・ハーバートという作家の「砂の惑星」というSF小説が好きです。大変な長編の連作で、もちろんローダンシリーズというとんでもないSFほどではないですが、その中に今も忘れられないフレーズがあります。
「恐怖は心を殺すもの。だからじっと見つめて目をそらしてはいけない。そして、いつかそれが通り過ぎていくのを見守ろう。」という言葉です。
高校か大学くらいのころでしたか、この言葉が面白くて、いつのまにか「自分の心を客観的に見つめる」くせがついてしまいました。それが良かったのか悪かったのかわかりませんが、本というものが人に与える力の凄さを今も実感します。訳者の方の力も凄いものだったのだと思います。また、挿絵を石森章太郎氏が描かれていたのも大変良かったと思います。漫画世代の私にはイメージがとてもしやすかったものです。
そして「砂の惑星」は映画にもなりました。これがまた、すごい映画で最近テレビシリーズみたいな映画にもなりましたが、最初の「砂の惑星」という映画が一番凄かったですね。随分ショッキングな映像も少しありますから、万人にお勧めすることはしません。

0