以前にも一度紹介したかもしれませんが、正式名称は「関節運動学的アプローチ」という技術をAKA療法といいます。
主に仙腸関節というお尻の仙骨と骨盤の間の関節にひっかかりが出来て関連痛というものが「坐骨神経痛」や神経痛・腰痛・股関節痛というような形で現れている状態を解消する技術です。
整形外科医の方が開発した技術ですが、実践されるのは理学療法士の方達だったり整形外科医の方だったりします。
横になって寝ていただいて、お尻のある部分を二ヶ所ずつ二方向に押すだけの簡単な手法ですが、押し方にコツがあります。私のスクールでも教えていますが、仙腸関節というものが二三ミリ動くのを感知できるかどうかがポイントだろうと思います。
先日も若いお母さんが赤ちゃんを抱いたまま階段から落ちて、それ以来坐骨神経痛のような痛みを感じ続けて、整形外科で電気をかけてもらい続けてきたけれど良くならないと来院され、仙腸関節のひっかかりが確認できたのでAKA療法を施療したところ一瞬で治ってしまいました。こんな簡単に治ってしまうものが、この療法が普及していないことで多くの人が無駄に苦しんでおられるかもしれないと思うと、何だかやりきれない思いもします。
私にこの療法を教えてくださったのは理学療法士の方ですが、彼も「整形外科の先生が指示を出してくださらないと、私達はわかっていても患者さんにこの療法を施療できないので、それがもどかしい。」とおっしゃっていました。
仙腸関節というのは以前は固定した関節で動かないものだという学説が信じられていました。今では数ミリ動くということが判ってきて、こういう療法が開発されたのですが、本当に自分で施療していてもまるで奇跡のように痛みが解消されることがあるので、民間療術師をしていてよかったなぁと思う瞬間が与えられます。
AKA療法を実施しておられる整形外科や接骨院はまだまだ少ないと思いますが、もしご自身や周囲の方で痛みに苦しんでいる方がおられたら掛かっている院でこの療法が出来るかどうか、もしくは自分がこの療法に適応しているかどうか聞いてみてください。もしかしたら一二回の施療で完治するかもしれません。

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