子供のころに一度だけ幻覚を見た記憶があります。三歳か四歳くらいだったと思います。病気で高熱があったのだと思いますが、家の二階の部屋の天井近くの横壁に人の顔のようなものが二つ並んで笑っていました。親に何度か伝えようとしましたが、言葉がうまく出てこなくてそのまま倒れてしまったようでした。
夢とは違って現実の世界で不思議なものを見たのは後にも先にもあれが最初で最後です。今は氣の世界を視ることが出来ますが、これが不思議な世界ではあるのに不思議な感じは全くしないのが逆に不思議です。違和感が子供の時の幻覚と違って全くないのです。氣というのは人の意識に「道理」というものをしっかりと認識させる力があるのかもしれないなぁと思ったりします。
たぶん霊的な目で視たらきっと不思議感や違和感がふんだんに感じられるのかもしれません。氣を通して視る世界には何故か冷徹な理性が感じられるように思います。
霊的な感覚と氣の感覚、その差異は何なのか?氣と霊の違いは何なのか?人の本能に近いものが「霊」感であり、理性にコントロールされた原始感覚に近いものが「氣」の感覚なのでしょうか?
少なくとも氣の感覚は幻覚の類ではないことを願っているようです。

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