自ら命を絶った人は魂の輪廻の道から一旦外れてしまうようです。そして神仏の内の何方かのもとで修行することになります。
それは様々な修行の場になるようで、法隆寺の救世観音様のもとで修行に入った私の従姉なども私が初めてそういう立場の人の修行の入り方を教わったケースになりました。
先日はちょっと変わった修行の場が視えました。深山の中の神木と呼ばれた巨木の根元の大きな洞(うろ)の中に入って修行されることになった方でした。魂の輪廻の道から外れるというのは深い孤独の道であり、とても辛い状況です。それでも修行の機会が与えられるのは霊的な世界にあふれる慈愛の力なのだと思います。孤独と疎外感の極致のような場に置かれることにはなりますが、何十年か何百年かの修行ののちにはまた輪廻の道に戻ることが許されます。
自ら命を絶つというのは決してあってはならないことです。やめてほしいことです。しかしわずかではありますが、救いの道は残されているようです。

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