私の母は40年以上仲人業を営んできました。途中は副業として、後半は生業としてやっていました。さすがに85歳を過ぎて半ばリタイヤという形で今はほとんどしていません。
私も手伝いとしていっしょに韓国などに行きました。それは母のもとに来られる男性がなかなか条件の厳しい方が多くて国内ではお相手の女性が見つからず韓国の女性との国際お見合いになっていったからです。途中からは韓国も経済成長が著しい状態になり、ベトナムまで国際お見合いに出かけて行った母でした。あの時でもう60歳を過ぎていたと思います。
母が仲人業をリタイヤしたのは自身の年齢のこともありますが、最近の結婚適齢期の方達が結婚をしたがらなくなったことが大きな要因のようです。結婚を面倒くさい、子供を産み育てることが不安だ、わからないという若い人たちが増えてきたのです。これには母も手の打ちようがなかったようでついに諦めてしまいました。
しかし最近は仲人業をしたいという若い世代が増えてきました。母も自身の仲人ノウハウが生かせるならと時々ご指導をさせていただいているようです。若い世代が仲人業に乗り出して行って下されれば日本の将来は少しは明るくなるような気もします。

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