おかめとひょっとこと言うとお祭りなどでカップルの形でよく踊られる仮面同士として知られています。
このカップルがある方の氣視の中に出てこられました。審神者として推察してみると、おかめはアメノウズメノミコトであり、ひょっとこはアメノマヒトツノミコトではないかと思われます。
基本的な構想は漫画家の星野之宣さんの宗像教授異考録などの著作などに語られていますが、アメノウズメノミコトは猿女一族として巫女や占者として生きてきており、彼女たちは占いの際に「銅鏡」を用いたらしいことが知られているようです。
そしてアメノマヒトツノミコトは製鉄業者、採鉱者として金属の精錬などを司っていてもちろん銅鏡も作成していたと考えられます。
占者・巫女も採鉱者も放浪の民であり決して定住者ではなかった人達であり、また古代から脈々と続く神々の系列に属する者たちです。
両者に共通するのは「火」の前で踊るか作業をするかと言うところなのかもしれません。里村で火祭りが行われるのはよくあること。そんな時にこういう放浪者たちが段取りを作ったり、祭りを盛り上げるために参加していた必然だったのかもしれません。
おかめとひょっとこという伝統芸能の中に古代の神々の姿が眠っていると言うのも趣深いことだなと思います。(あくまでこの推察構想は私個人の独断偏見です。ご了承ください。)

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