父方の親戚とは普段あまり縁が無いのですが、数年前まで伯母にあたる人のところに出張で施療に通っていました。身体がそんなに丈夫でも無く、白内障と緑内障を患っていて目がほとんど見えないようなものだったので出張と言う形で通わせていただいていました。
10年ほども通わせていただいたでしょうか、91歳で亡くなられました。亡くなられる一か月ほど前に伺った時に何度も何度も「ありがとう」と声をかけてくれて涙が出そうになったことを覚えています。
父とはそれほど仲良くできなかった私なのですが、この伯母とは何かのご縁があったようでひどい便秘に悩んだ時も私のお灸で治って喜ばれたりして、何やかやとお世話をさせていただいたような気がします。
父方にも母方にも、もしかしたら私は目に見えない形でなにやかやとお世話になっているのかもしれません。身内というのは不思議なものです。その「縁」というのは人をその土地に根付かせるだけの深く強いつながりとなっているものなのかもしれません。

2