時事問題はなるべく書かないようにしています。それは書かないようにするように指示があったというか、本能的に避けるように勘が働いたというか。
時々書いてしまうこともあるのですが、何か空しさのようなものが残ってしまいます。日々の現実については考えなくてはいけないことはたくさんあるし、それを考えていくのが「現実の生活」というものなのでしょうが、そういう目に見えるものにばかり心を捉えられていると時代の流れに巻き込まれてしまって、本当の自分というものを見失ってしまうような気がします。
だからと言ってこんな妄想的なことを毎日考えていると非現実的になってしまうのかもしれませんが、私の場合は身体の不調の原因を突き詰めていくという施療行為の一部なので、現実問題からそれほど乖離しているわけでもないように思います。
現実の社会の問題も「人」が起こしている問題であるならば、それは人の心の変容が原因だったり人間社会の組織的変化が細部に波及していることが原因だったりします。
本質というのは細部に宿ったり、マクロ的な視野の中で見えたりする場合があります。人の霊性を語っていることが現実社会の病変に関わっていくことにもなっているのかもしれないなどと思っています。

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