きちんと神道なり仏教なりの修行をしたものでもないのに、「御祓い」などをしてあげる霊能者の方がおられるけれど、これは危険性を孕んでいるもののように思います。
これはあくまでも私見なので、きちんとした理論があるわけではないのですが、「祓う」という行為には「遠ざける」「打ち払う」というような「力」が作用するわけですが、これには「維持する」とか「浸透させる」「定着させる」という「力」も併用される必要があります。歴史的に古くから学習されてきた古い修行の道にはこのような作用も考え、込められていると思いますが、新参者の霊能者が力任せに「御祓い」などをしたとしても、こういう二次的、三次的な「力」の裏打ちがないために、逆に危うい結果を招きかねません。
一時限りの「御祓い」には、「ここに魔を祓う力を発する燈台のようなものがあります。」と霊界に宣言してしまうような効果もあるように思います。その結界の外側には、光に集まる蛾や昆虫達のように雑霊たちが集結してしまうことになりかねません。それは、そういう「仮・御祓い」の効果が薄れてくるときに一気に侵入してくることでしょう。
素人の霊能者が自分の力に過信して「御祓い」をするというのはとても危険なことではないかと私は偏見と独断ではありますが、思っています。

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