シャケの状態が悪くなってくると特にそうだが、職人'Sの皆さんはイクラの歩留まり=yetにかなり重点をおいて仕事をしている。歩留まりとは簡単に言うと成功率みたいなもんだ。通常メスの場合は一匹全体の15%前後のす〜じこちゃんを持っている。筋子を♪揉んで〜揉んで〜揉まれて〜揉んで〜…ってやって、筋子から80から85%の卵が揉み出される。仮に魚のさいかつ(解体)が10トンあれば筋子は1.5トン、卵は1.2トンくらい。500グラムのパックで2400パック。ライン4本で何時間…てな感じでオレのカンピュータが計算し、勝手に終了時間を予測するようになってきた。これケッコー当たるって評判です。(自慢…(--;))加工場によっては、この揉みの作業を機械でやっている所もあるが、機械は一定の力でしか揉む事が出来ない為、手揉みよりも歩留まりが悪く筋子の60%〜65%の卵を揉み出すのがやっとだ。やはり職人の力は大きい。鮭シーズンに揉んだ肩や腕は疲労の為、箸を握るのにも苦労するそうだが、ピークも過ぎて嬉しいのか、ヒグマのSさんは毎日呑みに出かけている。豪快すぎるね。そんな豪快かつ、歩留まりを気にする繊細さを持ち合わせたイクラ職人'Sと仕事が出来るのも明日が最後。ちょっと寂しいブタがいましたとさ。(^0_0^)


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