運命のサケバイ最終日。オレたちは製品室で、イクラのパック詰めだ。製品室での、イクラの入った10キロから15キロくらいのざるを、ふるいをかけて、各ラインの先頭に配分するのがオレのポジションだ。サケバイを始めて約二ヶ月。いつしかオレのこのポジションは「ざるカエル容疑者」と呼ばれるようになった。見た目は楽そうに見えるが15キロのざるをふるいにかけるのはかなりのハードワークだ。1トンから2トンのイクラを出荷するのだから一日に100個前後のざるをふりまくっている事になる。洗浄機で痛めた右手首にも激痛が走り大変だ。正直途中でメンバーチェンジしてもらいたいなぁとも思ったが、最後までやり遂げた達成感はあるなぁ。無事最後のお務めも終了だ。女工さんや社員の方から、早速「来年もよろしく。」と声をかけられた。ありがたいねぇ。明日はささやかな打ち上げをやる予定だ。久々に今日は時計を気にせずゆっくり眠るぜzzz


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