午前中に秋田市を脱出し、岩城という道の駅で占いをすることにした。『中吉』だった。まあまあが一番良いさと思いながら、読み進んでいると、『新しい人との出会いを大切に』と書いてある。そしてこの後まさにその占いが的中する。
秋田県から山形県に入ろうかとしたところ、スケッチブックに『酒田』と書いている年配の男性を発見。ヒッチハイクだ。酒田は通り道だ。旅は道連れということで乗せていくことにした。ヒッチハイカー名前は兼松さん(通称カネさん)年齢は63歳。車の中では驚くべき事実が次々と明かされる。なんとカネさんは東京の新宿から青森の八戸まで自分の足で歩いてきたそうだ!青森からは徒歩と汽車を乗り継いで南下していたそうだが、足がパンクしてしまいヒッチハイクしていたのだという。私はこのブログで1日3000円の貧乏旅行と書いてきたが、カネさんはそのはるか上を行く1日500円から1000円の費用でここまでやってきた。過去には大阪と東京を自転車で往復した経験があることや、今回の旅の途中に病に倒れ入院をし、医者にこれ以上の旅は駄目だと言われたにもかかわらず旅を続けていることなど、すべてがびっくりする事ばかりだった。と同時に自分の甘さを痛感した。カネさんは酒田駅に行くという事だったので、そこで降ろしたが別れ際に『また会うかもしれませんね、お元気で』と声をかけてくれた。そうだ地球が丸い限り、いつかまた出会うことができるのだ。『新しい人との出会いを大切に』 カネさんよい旅を。
カネさんと別れ、新潟県に入った。途中 胎内温泉という案内があり、名前に魅かれて入っていく。胎児のような経験ができるのだろうか。
と思ったら、普通の温泉だった。地元の方々が地元の方言で話をする。
外国語みたいでほとんど理解できない。笑いのタイミングがわかりましぇん…。胎内温泉を後にしたオレの頭の中には、なぜかBON JOVIの
『BORN TO BE MY BABY』が流れていた。
明日は新潟県庁だ。



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