9/13 TONIGHT3に向けたコトナの最終リハのあとで、深夜のパープルーム大学に忍び込んでみた
パープルーム大学とは…
2013年に「不定形の理想共同体」というスローガンのもと設立されたアーティストコミュニティ「パープルーム」による展覧会。パープルームは、教育機関であるパープルーム予備校の運営を中心に、1000年後の廃墟をモチーフにデザインされたオフィシャルサイトやフリーペーパーの発行といった活動を展開している。今回、名古屋の山下ビル全館を使用して行われる『パープルーム大学』展では、パープルーム予備校で作られた絵画や映像、立体作品、パフォーマンス、日誌やネット上でのやり取りなどが展示されるほか、岸井大輔による絵画のための戯曲をはじめとする多数のイベントも同時に開催。現代美術のフィールドで活躍するアーティストや若手作家たちの作品を通して、作品の生成とその起源を広い視野から問い直し、新しい集合知のあり方として提示する。
美大/芸大というシステムへの疑念みたいなのから発生しているかも。
公立の学校に対するフリースクール的なイメージが近いかもしれない。
「パープルーム予備校」は実際に生徒を抱えて運営がスタートしているらしく「まじ」でありながら、今回の「大学」という名称は前述したシステムへの皮肉も込めての「設定」として遊んでいる要素が強いと思われる。
個人的には名古屋港のartportだとかに足しげく通っていた頃をフラッシュバックして、懐かしさを感じる。
新しい試みというよりも、いつの時代にも同じような何かは有り得るように思う。そしてそれらは決して、二度と同じものではない。
Twitter上でパープルーム大学の準備作業などを覗いていると「ゆるそうだなぁ」という先入観が芽生えていたのだけれど、現場で作品に接してみて「ゆるくないなぁ」と思えた。
参加者ひとりひとりの背景を知れば切実すぎてうっかり感極まってしまいそう。
みんなに輝かしい未来があるのかもしれない。ないのかもしれない。
未来のことは分からんけども。 今があるのは嬉しかった。
パープルームがあって良かったって思った。
内田百合香、風見2、高島周造らの作品が印象に残った。有馬かおるさんや大島智子さんの作品は多分1点のみだったけれど、さすがの存在感だった。
僕が一番たのしみにしていた、たんぱく質ちゃんはビル1Fのエントランスから奥のギャラリースペースとを跨ぐ結界のような役割を果たす位置に膨大なドローイング作品を貼り付けていて、さらにまるでそこが自分の部屋であるかのごとくゲームやマンガ、ぬいぐるみなどが散らかし放題になっていて最高だった。お客さんが後ろを通るとしてもお構いなしにニンテンドーゲームキューブで対戦が行われていて最高だった。小学生が使いそうな「れんらくちょう」ノートの中には落書きのようにして、いつもの女の子の貴重なバックショットが描かれていて最高だった。
見落としている作品が、たくさんあるはず。
1時間弱の滞在で、1Fギャラリー部分はじっくり観れたものの2Fや5Fはどこまで入っていいのか分からず(寝ているひと居たし)天空の校売店(どこにあるんだろう)行ってないし、おそらくベランダか屋上にありそうな創造されし都市も観れてないし、カフェも入ってないし、たんぱく質ちゃんにマリオカートでボコボコにしてもらいたいから、また行かなくちゃ。
会期は、10/12までの土日と、平日は不定期オープン
サイト
http://www.parplume.jp/
みなさん
ご入学、ならびに、ご卒業
おめでとうございます
今後の更なるご活躍を期待して
お祝いに代えさせて頂きます
(会期冒頭の4日間は24時間オープンして1日を1年に見立てており、参加作家たちは初日の入学式から4日後には卒業することになる。それから以後は1000年以上にわたって作品だけが、ずっと楽しく 残る のだ な)

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