ササクレフェスティバル@渋谷WOMB
ナイスパーティーだった。多くのひとにとっても、そうであればいいな。過去最高の動員数を記録したとのこと。1000人には届いてないにしてもメインフロアから階段まで人が溢れていたり休憩スペースが不足気味だったことを考えれば、快適に過ごすためには限界ちょうどの人数だったように思う。すなわち大盛況で、大成功。
会場のWOMBも個性的なつくりで面白かった。今回のササクレではライブスペースが1F、2Fメインフロア、4Fと分かれており、なかでも4Fはclub感のある空間になっていて音世界に没入できたりソファーでチルできて「お気に入り!」て人も多かったかも。メインフロアは4Fまでぶち抜いた高天井から吊るされた巨大ミラーボールや床に埋め込まれた照明など、特に映像や光の演出面においての特別性(ここでしかできない)があり素敵だった。
大森靖子さんや泉まくらさんのライブ中、静かな場面で少し4Fや1Fからの音漏れがあったのは残念に感じた人がいるだろう。気にならない人もいるだろう。なんらか対策や配慮をするべきか否かは僕が語ることではないと思う。
そう、僕が語ることではないことばかりで黙ってしまうけれど、三回転とひとひねりのライブが素晴らしかった。音源以上にライブが素敵だった。対してパスピエはライブより音源が素敵だと思えて、はたしてどちらが賞賛に値することなのかは判らない。三回転とひとひねりでは夢を見ているような気分になったし、パスピエでは現実を見ているような気分になった。夢を求めるのか現実を求めるのかは人によって異なるはずだ。あと、どうしてもいいたいことは、空也MCはゴキゲンなひとだぜってこととFragmentのお2人ならびに関係者皆様お疲れ様ッス!てことです。
Enya-Sangは、ポテンヒットのようなライブでもしっかりそこそこに新たなファンを獲得した感触で、だけれど場外ホームラン連発して来年はメインステージを燃やさなければならない。これは目標ではなくノルマであり、Jr.Tカシくんは「修行僧のような生活しなくっちゃ!」とか言っていた。そしてここからササクレフェスと関係ない話だけど、これまでとこれからの全てに関係あると思うし、強く思い続けたいから書く(かくかくかく)。
Enya-Sang クルーは本当に美しい。
今回、僕はチーム岡崎の車移動に同行させてもらって行き帰り20時間を共に過ごし、今までだって気付いていたものの改めて驚くほど。美しい人たちだな。愛という現象なんじゃないのかな。その中心にはエンヤユウイチとTカシの兄弟愛があってエンヤ一族の家族愛があるだろう。エンヤ兄が「レモンさんファミリーは理想の家族」みたいなことを言ってるらしいのを聞いたことがあって、そんなのレモン家族のごく一部、ある一瞬しか見ずに言ってることで何も知らないくせに豚野郎と思うけれど、僕はエンヤ一族のごく一部、ある一瞬すら見ずに言いたい。「エンヤファミリーは理想の家族だ」と。
ファミリーというのには、カジャさん、クニシさん、abodamくん、ますみちゃん、あきのちゃん、それに今回は居なかったコッキーさんや、すーさん。ピエさん、URAさん、他を含んでいる。かつて出会って間もない頃、カジャさんから僕に何かの連絡で初めて届いたメールの件名が「エンヤサンのカジャです」だった。その時、あーEnya-SangのバックDJしてたりフライヤデザインしてたりスタッフしてたりってのを、省略して書いてるだよねーくらいに思ったけれど今は、確信よりも強い、ただの事実として「エンヤサンのカジャさん」だと思える。みんなも。
ちなみに僕は今回のライブで「ある間違い」をしていたことに本番中やっと気付いたので、そこは次回のピーストライブ(11/16岡崎 能楽堂)にて修正したいです。透明な唄が唄いたいものだよ。
明け方、東岡崎駅近くの漫画喫茶に降ろしてもらってチーム岡崎と別れた。始発電車を待ちながら、ふむふむと「世界泥棒」を読んだ。それから、てくてく駅まで歩いて、てくてく名鉄に乗って、てくてくバスに乗り換えて、てくてく運動会に行った。
瑶ちゃんと珀くんの運動会だった。踊ったり走ったりしていた。つなひきをした。琳くんはインタビュアーだった。じいじとばあばもビデオを撮ったりしていた。僕は、うとうとしたりもした。平和だった。いったん家に帰りシャワーだけ浴びて、すぐにトヨロックへ移動した。滞在時間は短くても、嫁はKAKATOとタートルを最前線で堪能していたし、子供たちは風車を回しながら芝生を走り回り、僕はうとうとしたりした。じゅうぶんだった。トヨロックは既にフェスとして成熟してきている。ほんとうに誇れる文化だと思う。
あ、会って話せなかったけどキムモリたちの自前機材によるサウンドばっちりだった。メインステージとEAST LAND、ONE LOVEステージ、グリーンフィールドが、それぞれ乖離していると感じる人がいる。そんなに気にならない人もいる。対策や配慮をするべきか知らないけど、もうどうでもよくて、お疲れ様ですっていうかありがとうございますっていうか、この2日間に存在したみんな、おめでとう。
「フェス」を日本語でいうなら、やっぱり祝祭っていう感じだなー。

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