4/11 今池 得三
ギターウルフ / GASOLINE / ティラノサウルス(O.A.)
見届けてきた
ティラノサウルス安田のジャンプは美しかった
ギターを掻き鳴らしながら何度もジャンプを決める安田くんを見ていると
涙が出そうだった。出てないけれど。
ティラノサウルスの演奏は、なかなかクソで、演奏がクソであっても何ら問題ないというのはそれこそギターウルフが証明し続けていることだった。
この日、演奏が一番しっかりしていたのはGASOLINE。演出面においても、もはやどんな手を使ってでも盛り上げよう、楽しませてやろうという気迫/情熱が凄まじかった。それでもなお、ギターウルフに追いつかないとすれば、いったいどんなスピードなんだろう。僕には分からない。
きっと、ある程度「音楽ではない」のだと思う。
音楽としての要素を、かなり放り棄てた、からっぽの爆音によって
純粋無垢なロックンロールを、ギターウルフは体現している。
久しぶりにライブを見て気付いたというか思い出したのは、セイジさんメチャクチャ汗をかくんだよなあということ。
ライブ終盤ともなると、ステージにだけ通り雨が降ったのかな?ていうくらい、びったびたに汗かいている。革ジャン、革パンで、90分以上MCも挟まず演奏しまくってるから。ビショ濡れ。
ひょっとすると「ギターを弾いたり唄ったり」ということよりも「革ジャン、サングラス、汗をかく」の方が大切で。もしもセイジさんがサングラスしてなくて革ジャン着てなかったら、それはギターウルフではないだろうし、もしもセイジさんがライブであんまり汗をかかなかったら、それは残念なギターウルフだ。
ちょっと前に「ねごと」というガールズバンドが「ギターウルフさんみたいなライブがしたいです」と言っていて「ひょー」と思ったけれど、ねごとがギターウルフになれないとすれば発汗量が足りないせいかもしれない。
ティラノサウルスにしても、15分の演奏でギターウルフ90分相当の汗を流さなければ追いつかないだろう。そんなの、いったいどういう文化なんだろう。
ロックンロールは生き様
死んじゃうんじゃないか っていうくらいの
瞬間にロマンチックを見出してしまうよ

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