「hope to the next decade」
スポークンワーズ
SSWS(新宿スポークンワーズスラム)10年目
その歴史の中でも最も長く苦しいシリーズとなった
第5サイクル
2年間の集大成
グランドチャンピオントーナメント@新宿MARZ
1回戦
siao vs 三原千尋
1対6
トップバッターで場の空気も定まらない中、明らかに緊張していた先攻MC Siao。
全編フリースタイルで見せ場も創ったものの、後攻の詩人 三原千尋が「茶色い、うんこが出る…」と語り出した瞬間、勝負はついていたのかもしれない。
MOROHA vs 灯汰
4対3
先攻 MOROHAは優勝候補の筆頭で、開始早々から「今夜の主役感」をビシビシ放っていた。
こりゃ強いぞ!と思っているところへ、後攻 灯汰がストレートに持ち曲2曲で対抗。アングラ風味が強まっている近年のSSWSでは、普段通りの曲をやるというのが逆に珍しく新鮮だ。しかし1歩及ばず、敗退。
eBi vs ふんわり名人
点数不明
今、書いていて改めて思い出すと。eBi凄かったな。発明。
「椅子に座り新曲のリリックを書いている」という設定からスタートし、よき湯加減のユーモアをまじえながら、出来上がった曲を「よし、やってみよう」とアカペラで唄い出す…。5分の制限時間いっぱいまでやって途中で終わったけど、何かオチがあったのだろうか。充分に盛り上がっていたが、後攻で更にパワフルな弾け方を魅せ観客をロックしたふんわり名人が勝利。
悪霊 vs 火男
0対7
先攻 悪霊がアツく原発批判をラップにしたが、もっとアツく火男はシャウトした。昨年9/6に他界した盟友Y to the ONEへの想いを。結果、火男フルマークでの勝利。
準決勝
三原千尋 vs MOROHA
3対4
先攻 三原千尋は、MOROHAのMC アフロをイジるアドリブから入り「わたし化け物かもしれん」と言い出し、またもエッジの利いた詩を朗読。
後攻 MOROHAもアンサーを返しつつ、3.11をリーディングスタイルで唄い、接戦ながらも勝利。
ふんわり名人 vs 火男
0対7
このタイミングで言うのですが、ふんわり名人とはMC アフロ×田中光の即興ユニット。つまりMC アフロはMOROHAとのダブルエントリー。ずるいぞー!という声などを受けて、ふんわり名人もついにソコに触れてしまったのがパンドラの箱だったか。お構い無しに「キャラバンは行く、どこまーでもー」と東北支援を唄った火男が勝利。なんと1回戦に続いてのフルマーク。
決勝
火男 vs MOROHA
1対6
決勝にふさわしいバウト。スコア以上に、MOROHAを追い詰めた火男。
僕は準決勝までの段階で、MOROHAかふんわり名人が優勝するのは嫌だなーと思ってた。何故だろう。
司会のマサキオンザマイクさんも終演後に「実は…ストップMOROHAが見たかった」と語った。
それだけ、MOROHAが強い優勝候補だったからかもしれない。波乱が見たい!という。
2連続フルマークで来た火男の勢い。実際、先攻 火男が唄い終えた時「いったかも」と思ったし、MOROHAも「ヤバい」と思ったかも。
それでも、後攻 MOROHAが音を奏でたら、なにもかもに納得できてしまった。
MOROHA、最初の灯汰戦も準決勝の三原千尋戦も、旗1本の差だった。
僕は五分五分だなと思ったし、ゲスト審査員のParanel(LHW?)さんは「個人的に灯汰が優勝」とも言った。
されど4対3は、やっぱり4対3で
偶然だけど偶然じゃないというか。
終わったら、結局、MOROHAが優勝するしかなかったように思う。
結局、美しい夜だった。
A-smogの存在も大きかったなー。
ここに居てほしい人物が何人も居なかったのは残念だけれど
A-smogが居たんだから美しかった。
で、MOROHAのことを語りたい、ていうかアフロくん
ライブで目撃するのが3度目くらいだけれど
観る度、だんだん分かってきた。ちゃんといくらか悪い奴や!
第一印象でアツい、まっすぐなイメージが強くて、しかも
マジで(本気で)言ってそうな雰囲気と思っていたら、実は
冷静な面もあり、ならば可能性があるように思えた。
朝まで話したいろんなことは宝物として秘密にするとして
意外な発言も聞けて、とっても嬉し楽しかったなー。
きらきらした目、しちゃってさ。3月の岡崎が楽しみっ
それからそれからSSWSは、なんつったって松田さんなのだと。
今までだってそう思ってたけど、思てた以上やで!と。
とてつもない愛に、おののきながら帰ってまいりました。
SSWSは。また体制を替えながら。第6サイクル。やる。
きっと、それは間違いなく、そして、NSWSを。やるのか?

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