これは過去だ。
これらは結果報告に過ぎない。
全ての言葉は、過去でしかないじゃないか。
僕は告知をしたかった。
新年があけたというのに飽いもせず
ぼくは唄い続けるつもりなので、告知をしたい。
未来の話をしたいのに、言葉は発したそばから過去になる。
ばかみたいに酸化していく鉄屑みたいに告知は意味をなさないだろう
って、思ったんだけど、実際は、告知したら
2人のひとが「行くよー」て言ってくれた。
もっと多くのひとが、どーしよかなー、とか
へーそんなイベントあるんかー、とか思ったかもしれない。
ばかみたいに酸化しても鉄屑は人に害を与えることができる。
細かく砕いてくれさえすれば、呼気に紛れてあなたの体内にも
おじゃましますゆえ。
年賀状は。
届いてすらいなかった。
1年かけて、ポストに投函された1通の年賀状は
そのまま手元に戻ってきてしまった。
1年をかけても、1通の年賀状を「出す」ことさえできない。
あの子は、じょうずな転び方がわからなくて
また膝を擦りむいてる。それだけで済めばいいけど
いっぱい眼から血を流しているから、ぼくはふるえて
哀しかった。勃起も出来なかった。愛していると思った。
もうとっくに、他人じゃないって思った。友達、か
その呼び名は知らないけれど、好きなんだと思った。
どうしようもないやつだなと思った。いとしく思う。
じょうずに、転べるといいね。飛んで溶けて堕ちたらいいね。
きっとできないんだろうけれど、叶うなら、いつか
ずっと未来に、安らかに死ねますように。
シャッターを切るくらいの速度で、ひとはひとを忘れていくだろう。
そのことを意識してしまえば、さみしくなるのも当然だよね。
かわいい寂しがりやさんたちは、夜な夜なディスプレイの中の
現実を泳いでいく。まぼろしをつかみたくて手を伸ばすよ。
金曜はハポンに、行った。
ライブには間に合わなかったのに、知り合いや、まだ見ぬひとに
出会えたのかもしれない。気のせいかもしれない。
忘れ物を届けた。薄荷のような声の女の子は何度も、
よくしていただいて、、っていうから恐縮した。
正確には恐縮してないけど「恐縮するチャンスだなー」という場面。
メリケンサックみたいな女の子は新曲ばかりで攻めたらしい
身体の弱い女の子は、今日も体を鳴らせずお休み。かわりに
片割れの男の子が綺麗な鍵盤を弾いたらしい。友達の男の子も
うれしそうだったから、うれしかった。みんな出会えてよかった
と思った。まだ出会えてないひとと出会いなよ。って思った。
ヒロポンを打った。打たれた。打たれそこなった。見失った。☆。

0