東京サイファーのレポートの中でも、いいかんじのバランスで
わかりやすく書かれてるっぽい、洋志さんのmixi日記から
引用。(許可いただきました。ありがとうございます。)
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寒かった!でも、行って良かった!!
イベントは志人のブログでたまたま知りました。
以下簡単な説明コピペ。
「Cypher(サイファー)」とは、HIP HOP用語で路上で輪になってフリースタイルを繰り出しあうエクササイズを意味する。『Bottle/Exercise/Cypher』は、HIP HOP文化の最もコアな部分に位置するこの動きを、韻文や詩歌、連歌などにも共通するエクササイズと捉え、これまでに東京や京都などでイベント開催してきた。
基本ルールは、参加者で輪を作り順に朗読を行ってゆくというシンプルなもの。朗読者、観衆の全員で審査を行い、上位者を選び出す。なお、朗読は自作作品であれば、ラップ、自由詩、俳句、短歌、戯曲、小説とジャンルは問わない。
ゲストに谷川俊太郎先生と、降神の二人が出るのと、無料のイベントってことで行こうと思いました。
原宿駅で「BEC」の紙を持った方に誘導され、代々木公園の中央広場へ。
公園内、マジで真っ暗で不気味
時計台のそばに照明ふたつあるだけ。そこが会場。
下弦の月と長い飛行機雲が幻想的
最初、20人くらいしかいなくて、大丈夫かなと思ったけど、いつの間にかゾロゾロと人が集まってきました。
で、第一部。
初めて見るスタイルだけど、朗読者が6、7人で一つのグループを作り、グループAからDで一斉に朗読スタート。
朗読者は暗唱5分、紙詠み3分。隣りの朗読者がタイムキーパーを務める。
で、観客が自由に動いて気に入った朗読者3人を投票する。
これさ、思ったけど声量の問題で、女性が朗読中に横のグループで男性が力強くラップしてると全く聴こえないよ。
しかも、主催者が言ってたのに、発表終えたら自分の名前を言わない人もいてすげぇ投票に苦労した。
有名無名とか全くわからず、鈴木さん、山田さん、ソンさんってなんか本名ぽい人多し。
でも、決勝に残った橘上(たちばなじょう)さんと、不可思議wonderboyさんはやっぱ予選の朗読から強烈な個性を醸し出していた。
※帰ってから知ったが二人とも有名人らしい!
橘上さんは「複雑骨折」という詩集を発表していて
wonderboyさんはニコ動やYOU TUBEで話題になっているらしい。
で、二部の前にトーク「うちの芝生がいちばん青い」。
小説、俳句、短歌、詩の代表がそれぞれ自分が優れてるところを主張するというもの。
あれ、ラップは? ねぇ、ラップは???
急に冷え込んできて九時くらいから第二部。
主催者の佐藤雄一さん、橘上さん、wonderboyさん、ゲストの降神、谷川先生の7人(ゴメン、あと一人忘れた!)で円を作り順番にマイクを使い二周朗読。
ここでも橘上さんのタモリ(田守)の詩は面白く、すごいウけてた。まぁ降神は目を閉じてクスリも笑ってませんでしたが...。
トラブルもあった。
佐藤さん、一回目、ヘリコプター2機が爆音で上空を過ぎる...。
そして佐藤さん二回目の時、ハプニング発生!
公園の管理人か?警備員風の格好で腕に東京都と入った腕章をつけた職員が
声をかけて入ってきた!
「許可取ってるの?」「なにかの宗教じゃないよね?」「電話番号と名前教えて。」「えーと、047の...これ自宅?」たくさん質問されて、すぐ終わりますからってことで離れて行った。
「ユウイチってどういう字?」 「オスです。」
「てへんの?(押す)」 「そうです。(雄)」 ウケタww
職員頭悪過ぎ。写メ撮ったら奇跡の志人と2ショットになってしまった。
載せるのは自粛します。それにしても、佐藤さん、持ってるね!
そんなこんなで二周目の谷川先生の朗読で綺麗に終わりました。
先生のは本の朗読だけど、二回とも最高に良かった!
降神は踊るように歌うようにラップしてたけど、SUIKAで見た時程感動はなかった。
200人くらい最終的にいたのかな? 若いリーマン、男子中学生と母親、BBOY、ホームレス風のじいさん、そして若い女性も多かった。
他にも書きたいことがたくさんあるが、キリないのでやめます。
テレビや本や動画じゃできない経験と感動に出会えてうれしいです
いただいたカイロがあたたかった。
この30分後くらいに東京は雨
いつもの帰り道の風景が少し違って見えたかもです。
主催者と朗読者のみなさん本当にお疲れ様でした。
最後まで読んでくれた方、どうもありがとう。
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そんなこんな、サイファーレポートなどをネットで探してるうちに
キリコ & Fragment のリリパで、鎮座DOPENESSとRUMIさんがZEEBRAを
Dis?みたいな話題があって、実際はフリースタイルの流れの中での
冗談みたいなノリで、現場は大ウケだったようで。それに対して、
ZEEBRAは、twitterで丁寧な対応をしていた。
曲がかっこいいのかどうか、好き嫌い、は置いといても
僕の世代なんかは、中学生くらいでZEEBRAとDJ KEN-BOのラジオや、
YOU THE ROCK★のラジオで、HIP HOPを学び、育った部分があって
特にジブさんはマスメディアにも露出しつつ現場を大事にしてる感が
ずっとあるので、リスペクトは当然みたいにある。
Disていうか、つっこみ所が多いのも、フックが利いてるゆえか。
こないだ新曲のインタビューで「新しい挑戦、HIP HOPとROCKの融合。」
って言ってたのは、さすがにギャグだと受け取らせてもらおう!
そんなtwitterの流れの中にポンっと、術ノ穴つながりで
ドタマさんのツイートが紹介されて不可思議/wonderboyを絶賛していた。
ZEEBRAからわんだくんまでが、一連の流れとして登場してしまう
twitterって凄いな!て思った。 ぼく、やってないけれど。
メジャーなとこから、アングラまで、距離が近く感じるのはシーンが狭い
ってことじゃなくて、風通しがいいのだと思う。狭いね!って、いろんな意味で
よく言うけれど、狭いというなら日本だって狭いし、世界だって狭いんだと思う。
雲の上のひと!感覚も素敵だけれど、みんな雲の下だし
雲の下だって、みんな、ぜんぶ、すてきだ。

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