昨日、
SUIKAの5thアルバム「スイカ夜話」がリリースされた。
SUIKAといえば、超絶にライブバンドなので、CDで聴くよりも
とにかくライブだよねっ!ていうのが、これまで僕の定説だったけど
覆された。「スイカ夜話」は、いよいよCDで聴いて心地よい傑作だ!
というのも、今回はリーダーである鍵盤奏者タケウチカズタケさんが
これまで以上にトータルプロデューサーとして存在感を発揮していて
みっちりとカズタケサウンドが練り込まれている。 その上で、3人の
MC、及びゲストたちが存分に遊びまわっていて、すごいHIP HOPだし
すごいPOETRYだし。際立っていると感じる。
パーカスけっちゃんさんとベース順さんは、すげえ出番が少ないけど
要所を締めている。いざライブとなれば2人も、ばーん!と活躍して
また違ったアレンジになるんだろう。それって。たのしみすぎる。
昨日、
詩のあるからだオープンマイクだった。
最近も、めっきり、ぐいぐい、エントリー者が減っていますが
おなじみの人は、おなじみクオリティを見せびらかしていた。なかで、
僕が気になったのは、雲さんというひとだった。
少し遅れて会場に到着したために出番が最後になった 雲さん。
直前の はゆさんが素敵朗読を ばしーん!と決めちゃったので、
やりづらそーに、ゆっくりとマイクの前まで歩み出た 雲さん。
腹話術かな?ていうくらいに、ほとんど口を開けずに、小声で早口で
ぜんぜん何を言ってるか分からなかったけど、たぶん誰かのなんとか
という詩を詠んでいた。 発声も滑舌も最悪で、抑揚も何もないから
いわゆる、へたくそということだろうけれど、僕には興味深かった。
ほんの少し身体を前後に揺らしながら、まるでぐずぐずしたお経の様に
テンションの低い一本調子で、淡々と詠んでいく。そして突然 終わる。
何のメリハリもないから終わる感じが予想できなくて、唐突に感じる。
おや黙ったぞ、と思ったら終わってたのか!っていう、そんでまた次が始まる。
ぼくにとって、雲さんは「詩の朗読」ではなかった。
1コードで展開もなくリズムも一定で進み、唐突に鳴り止む現代音楽だった。
だいたい誰にもオススメは出来ないし、ぼくがモノマネでコピーしたとしても
成立しないけれど、参考にはなったなあ。 貴重だった。 面白かった。
雲さん本人だって、まだ人生3回目くらいの朗読で、これからだんだんと
こなれていっちゃうかもしれない。昨日の雲さんは shaggs だったのかな。

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