土日は琳くんの誕生日祝いみたいな感じで
ウチの親や、嫁の親とかと外で食事会があって、
お店で琳くんはジッとしてらんないから紙とペンを渡す
そーすると琳くんは黙々と文字を書き続ける。
琳くんは文字キチガイなので黙々と書き続ける。
静かになるから ホッ として油断してると、琳くん
マジックペンをぺろぺろなめてたりして。
しばらくすると、琳くん「うんち出る〜」というからトイレに行く。
うんちする時は、恥ずかしいのか「あっち行ってて〜。のぞいちゃダメ」
って言う。うんちが出たら、「でたよ〜」って呼ぶ。そんで、おしりを
ふいてると「まだ出る〜」って言い出して「あっち行ってて〜」ってなって
また「出たよ〜」って呼ばれて、おしりふいてたら「あ、まだ出る」って
どうやら下痢になったみたい。「おなかいたい〜」
どうしたんだろうね?って聞いたら
「マジックペンを食べたからだよ〜」って、分かってるなら食べなきゃいいのに
そして便器を振り返って、「こんなにも出るなんて、しんじらんない!」
か わ い い
あたしがにゃーにゃーないてると
りんくんやようちゃんも「にゃあ」っていって
よってきて、ちゅうしてくれるよ
ないてよびあう 動物的コミュニケイション
琳くんオバケは働き者の、とても役に立つオバケさんだよ
わるいオバケさんじゃないよね
人をおそうことはあるけど。パパをおそうときは
「しゅき〜(好き〜)」って言いながら迫ってくるから
呪い殺されたっていいんだ。って思った。
あなたとひとつになれる気がしてしまったのは
おたがい半透明だったからかもしれませんね
幻のぼくが幻のまま、幻の君を抱きしめると
幻だった事実だけが現実に残って、せつなくなった
ふれられない距離を隔てた関係性で好きになったのは
あなたの実態ではなくて、ただの気体でした。
おんなのこは、そこに妖精さんの燐粉をふりかけてしまった
失敗したロケットみたいに、ぱらぱら降ってくればいいのに
おんなのこは、天気予報を聞き逃したのでした。
会うことが叶わないなら死んでるのと同じでしょうか
ぼくが殺したのは、あの子じゃなくて誰なのでしょうか
半透明な空を見上げると、会えた気がするのは愚かです
きっとロマンチックな聖書を読まされたって信じなかった
神様に導かれなくったって、ぼくはきみを探し出すだろう
もう!しんじらんない!

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