数日間は、こんな風。
日曜、ひさしぶりに会った友達と5時間くらい喋ったけれども
4時間半くらいは僕の話したいことを一方的に喋っていた。
気付いたのだけれど、それはまるで宗教の勧誘だった。
宗教の勧誘を嫌悪していた僕が、アホほど熱心に布教活動をしてしまった。
気をつけないと、友達をなくすよね!
ぼくは楽しかったけれどもね!
ほんとうに話そうと思っていた要件は30分で済んだ。
月曜は、バンドのスタジオセッションでした。
先週までとは違ったことをやろう!てコトで、ベースの後藤さんは
アップライト(ウッドベース)にエフェクターをかまして弓で弾いたり、
ドラムの寺本さんも「間」を大切にしたプレイで、無音さえも奏でながら、
時に激しく、時には僕の言葉に相槌をいれるかのように。
そして僕はというと、最初15分くらいでレモンズクラシックス(昔話)
シリーズから「桃太郎」をラフに。 それからあとの30分以上を費やして、
桜井晴也の最新小説「処刑場のある丘で」に挑戦した。
あんのじょう、ハンカチのくだりの途中までしか進めず、
Kのリュックから糞のようにまるまった下着が出てきて恥ずかしがっていたら、
終了時間が来てしまった。
(読んでない方には分かりませんが、ハンカチを貸してほしいだけのくだりが、
すげえ長いんです。) なるべく台無しにするためにがんばったけれど、
全部を読もうと思ったら3時間以上は、かかりそう。
でもでも、すこしは面白みが伝わったのかもしれなくて、次回は もっと
物語を殺して詩情を拾い上げるスタイルで、再挑戦することになった。
火曜日は、りんくんが誕生日で4歳になった。
「いつ4歳になるのか」を大人たちは穿き違えていた。
日付が変わる瞬間 だなんて、たいした意味はなかったのだった。
日付が変わる真夜中なんて眠いなら寝ていたほうがよくって、
ほんとうは「ケーキのろうそくを吹き消す瞬間」に。
ひとは、ひとつ、歳を重ねるのだった。りんくんが、そう言ったから。
そうなのだった。ろうそくを吹き消さない男の子が永遠に生きるとしたら?
どうだろう。 なぞまん。
水曜日は、水曜日だった。
会社の従業員の祖母が亡くなった。そのことと関係なく忙しかったが、そのことで、さらに忙しくなることだってできた。ひとやま、こえた。また、ひとやま。
わんだーくんに音源送らないとなのに、どえらい遅れている、ごめん。
送れてないのに、遅れている とは、これ いかに?? おそまつ。
(幼い頃「居るのに犬とは、これいかに?」って好きだった。おもしろかった。
なにがおもしろいのか、今考えると「これいかに?」って悩んでる人だと思う。
これいかに?って悩んでるひと、おもしろい。 犬 と 居ぬ の ちがいが
分からないなんて、かわいい。 これいかに?って 悩み方も、かわいい。 )
しかして、この日
毛皮のマリーズ。メジャーデビュー盤、バンド名をタイトルに冠した
「毛皮のマリーズ」出ました〜!
ボーカルの志磨は理屈の人間で、そこが好きなんだけれど
バンドとしてのマリーズに 理屈は、いらんね。
かっこいい しか言いたくないし かっこいい すら言わずに踊りたい
手も足も千切れようとしてるみたいに踊ることしか しないです。
ライブが楽しみ〜(はぁと)
だけれど、ゆえに、今回のCDについて
なーんにも言わないとこう。 レビューてきな?感想書こうと思ってたけど、
やめた。 何も言うことは、ないし。 たぶん、すぐに聴き飽きる予感。
これは不埒な恋だ。熱病みたいなロックンロールだ。
聴いては恋して、すぐに飽きて 忘れて
しばらくしてまた ディスクを回すと
はじめて みたいに 恋に落ちる。
なんどだって、新鮮に踊ろう。
3/100(ひゃくぶんのさん)くらいは、届くといいな。
SPIRALでのGOBUSATA GREEN、FARMでの言葉ズーカ、それから
5月も、ささやかに素敵な予定が入りました。うたうこと。
たいした唄じゃないけれど、うたいつづけること。
遠くロン ドン の 空の 下か ら、
祈る ことの できる 贈り 物は、それく らい。

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