愛知万博最終日の2005年9月25日
クラブダイヤモンドホールに名古屋のHIP HOPアーティストが集結!
圧巻のパーティー!HIP HOP EXPO 2005 roots times"PASS DA MIC"!!
パスザマイク。誰かから誰かに、マイクが渡される。その意味は、重い。
トップバッター、岐阜のエスパガンダが登場する頃には、すでに場内は
満員気味。2番手、La GAKKU SUNTROに続き3番手ANTI THE紅乃壱も
硬派に登場し、場内の熱気は徐々にヒートアップ。
ANTIが「ジュクジュクジュク塾長〜!」と紹介しSEAMOが現れると
満員の1400人が揺れる!エンタテイナーっぷりは流石!そして、
シーモの口から次に紹介されたのは、なんとPHOBIA OF THUG!!
シーモネーターからPHOBIA!!しかも、シーモはPHOBIAのOZさんを
「オザワくん」と呼び、OZさんはシーモを
「なおちゃん」と呼んだ。「一緒にやるのは何年振りかな」って、
この流れは感動的だった。「いろんな事情があって最近は共演できなかった」
って言ってたのもOZさんだったかな。
名古屋には幅広いHIP HOPが存在し、それぞれが派閥の様に分かれていると
思われがちだけど、この10年の歴史は皆で造ってきたもの。
実際、今回みたいなメンツでのイベントは今回が初めてではない。
マザールでゴザールとか、5年くらい前のHIPS周年パーティーとか…
でもnobody knowsが紅白歌合戦にまで出てしまう、今。
このイベントが持つ意味は大きい。roots magazineに心からの敬意を。
そして、この日、この場に「アイツもいるべきだった…。」
この日の出演者、ほぼ全員がMCでトコナさん、KEISHIに関する何かを
話してたけど、あまり喋らないOZさんが語ると、やっぱりグッと来た。
この後、UJ、HOME MADE 家族、Equal with BALLERS、AK-69、
nobody knows+と続いて、大盛り上がりで本編終了。3組目のANTI以降は、
皆だいたい30分の持ち時間だったが、nobodyとHOME MADEだけ短くて15分!
ていうのがトンチが利いてた。出番順も含めてコンセプチュアルで
roots magazineが結局、何を言いたいのか
「ヒット曲リスナーよ!ストリートヒップホップにも目を向けてくれ!」
って事。そして、その主役は、今もやはり…T-X。
本編終了後に、Equalが出てきて「この曲をみんなに還元したい」と言うと
DJ RYOWが回したレコードはTOKONA-X遺作「who are U?」!!
BALLERSメンバーでライブプレイ!だが、さらにもう1曲!
Def Jam時代のシングル曲「知らざあ言って聞かせやしょう」!
イントロが流れると50人近い出演者全員がステージに登場し、文字通りの
PASS DA MIC!TOKONAに向けて、みんなが短いフレーズでマイクリレー。
TOKONAのフックを、みんなで大合唱!シーモがANTIがMr.OZがMICROが
スタイルの違いを越えて、マイクをつないだ。僕は大号泣していた。
たまらなかった。名古屋のHIP HOPシーンは素晴らしい。スタイルは違えど
皆、共に10年を戦ってきた同志。今はシーンが確立して、分かれているけど
若手達の間でも交流が続くと良い。対立は良くない。10年後にも、また
こんなイベントが出来る事を祈る。いつまでもSTAY PEACE。
そして、トコナさん
あなたはいつまでも、主役です。
死んじゃ いけなかった。

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