ジョージ・ガーシュウィンというとクラシックからポピュラーまで今日のアメリカ音楽の父とも言ってよい作曲家です。彼のポピュラー楽曲作品の中でも第1に挙げられるのが「サマータイム」ということになります。当方が昨年の秋ころジャニス・ジョップリンの歌う「サマータイム」を聴いて突然過去がフラッシュバックしてきて涙したこともあった大のつく名曲です。スウェーデンのピアニスト、カール・オルジェは次のレコーディングをニューヨークで現地のミュージシャンとのセッションでガーシュウィンの作品を採り上げ録音したいと言っていました。彼にとってのアメリカそしてジャズそのものを把らえなおしてみたい、という企画意図です。「サマータイム」は1959年にニューヨークで公演となったオペラ『ポーギとトベス』の中の曲です。マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、エラ・フィッツジェラルド、リック・ネルソン、森進一がカヴァーしているくらい偉大な曲です。
さて、音楽プロデューサーがこの曲を録音収録しようとする際、音楽著作権は発生しないでしょうか、するでしょうか?これが問題です。ジョージ・ガーシュインが亡くなったのは1937年です。作家の死後楽曲50年を経過した楽曲は「著作権切れ」となり「サマータイム」の著作権使用料は発生しません。同様にガーシュウインの代表作「ラプソディ・イン・ブルー」については、すでに著作権切れ(P.D.)となっていますから、あなたがそのメロディを借りて作曲し、自分を作家とし、自分の編曲著作物としてJASRACに作品届けすることも可能になっています。
ただジョージ・ガーシュインの曲の中でも彼の兄、アイラ・ガーシュウィンとの共作に関しては、アイラが亡くなったのが1983年であることから、著作権は2023年まで存続していますから気をつけることが必要です。(例「踊る騎士 主題歌」など)

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