ヨハン・セッターリンドは最近ストックホルムのクラブやジャズマン達の間でモテモテの若手トランペッターです。
当方も2度ほど彼のライブを見る機会があって音楽性はもちろんそのかっこ良さに”これぞ金の卵”とのゾクゾク感がしているミュージシャンです。彼とピアニストのマティアス・アルゴットソンとのデュオ・アルバム『Where or When』(SEALCD001)を聴いてみました。11曲中5曲が彼の作曲になるオリジナル・アルバムですが、彼の素直な性格、自然な情感というものが伝わってきてなんともすがすがしい気分にさせられます。言うなればSweet Jazz Trioやヤン・ヨハンソンのトラッド曲演奏に通じるスウェディッシュ・ジャズならではのオリジナリティと技巧をヨハンも備えている、という印象です。マンシーニの「酒バラ(酒とバラの日々)」はライブ録音で当方もクラブで聴いた覚えがあり、地元の盛り上がり度も伝わってくる音です。個人的には「Tango」というヨハンのオリジナル曲が気に入っております。


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