「本屋大賞」とは
「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」のことで、今年は4月12日に発表されました。
選ばれた本は
羊と鋼の森
という不思議なタイトルの本
羊と鋼て何の関係があるのだろう?
と思ったらこの本はピアノの調律師のことを書いた本でした。
ピアノはハンマ−という物で鋼である弦を叩いて音を出すのだけれどこのハンマ−がフェルトで作られています。フェルトは羊の毛からできているんですね。
フェルトのハンマ−で鋼の弦を
ト−ン、ト−ン
と叩いて調律をするのだけれどそれが森の佇まいを感じるという。
実は私の夫はピアノの調律師です。
昭和40年代、夫と結婚をした頃ピアノの調律師という職業は本当に少なくて何かの折に夫の職業を聞かれて答えると珍しがられたものでした。
この職業のことが物語となり少しは注目されることになろうとは夢には思いませんでした。
何せピアノの調律師は黒子だから。
コツコツと繰り返し繰り返し良い音作りを追及する
そんな地味な仕事です。
そういえば過日観た映画の中にもピアノの調律師が出てきてびっくりしましたね。
思わず主人と顔を見合わてしまいました。
この本を手にして読み始めた時、あたり一面が平和で美しい描写が目の前に広がりました。
とても優しい気持ちでスッっと物語の中に入りこめた。
不思議な感覚でした。
まだ読み始めたばかりだけれど今後の物語の展開が楽しみです。

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