あなたは「守破離(しゅはり)」という言葉を知っていますか?
私は初めて知りました。何と素晴らしい言霊(ことだま)でしょう!!
以下、ウィキペディアより。
日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。
まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。
その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。
最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、最後は、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。
これは全く音楽にも言えることです。
カンテレは伝承音楽です。
私が初めてカンテレをフィンランド人から習った時、先生は
「I'll show you」と言って、私に弾いて見せてくれました。そしてそれを真似して弾きなさいと言われました。ず〜っとクラシック音楽を勉強してきた私はとても面喰いました。クラシックは楽譜がありそして作曲者の意図を忠実に再現することでしたから。ですから楽譜が無いとそこから音楽を汲み取れなかったのです(今ではソルフェ−ジュ能力が欠如していたなあと反省していますが・・・)
習慣と言うものは恐ろしいものです。
でも今は違います。やはり「守破離」の心境です。それが即興演奏となっていきます。同じ曲を何度も何度も練習をしてそこから新しい自分の音楽を再現していく。最近、生徒の為のアレンジや自分自身の即興演奏がとても楽しい。
繰り返し、失敗したり、新しいアイディアを思いついたり・・・・
毎日ワクワクします。
カンテレはそんな無限性のある楽器です。
こんな素晴らしい楽器に出会えたことに感謝です。


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