
毎年恒例の人間ドック受けたが、引っかかってしまい、要精密検査を勧告されショックで落ち込んでいた。そんな鬱の気分の中、弱り目に祟り目、追い打ちかける如く、パソコンまで成仏してしまった。
前者はもうなるようになってしまったので、仕方ないので来月、再びCT検査で、開き直りの心境で近代医学に身を預けるしかあるまい。
そんな一時のパニック状態を見透かすように、今度は生命線でもあるパソコンがハングアップしてしまった。
成仏と言っても、まだ脈はあり、OS動いているようで、一縷の望みをかけて蘇生術をいろいろ試みたが、結局だめ、泣き泣き再インストールの運命になってしまった。
こんなこともあるだろうからとバックアップをと思ったが、残っているのは1年前の霞のかかったもの、その間は完全にぶっ飛んでしまった。
再インストールと言っても、その手法はすっかり記憶の中には消え去っている。
膨大なCDやFLPの素材と一応の手順メモを便りに、コツコツと積み上げていったが、一端引っかかると、全然前へ進まず、1ステップをクリアするのに、数時間〜半日はかかってしまう。
ネットの接続、家庭内ランの接続、などなどハード・ソフト含め、次から次へとハードルがのしかかってくるが、おおよそ8割方はクリアー、後はセキュリテイの構築を残すところなのか・・・。
まあ、この作業も見通しがたった折りに「鈍感力」と言う言葉が、新聞に出ており目を引いた。
嫌なことを言われたらすぐ忘れる。何事にも神経質にならない。周囲の雑音を気にしない「鈍感力」があってこそ鋭さやナイーブさもあって、真の力となって輝き出す。
今、仔細なことで揺るがない鈍さこそ大切と言われるが、パソコンは蘇生出来たが、後者の己の体は果たして「鈍感力」に委ねて良いのだろうか?
己は天性の鈍感で物忘れも多く、目の前に起きることや身にふりかかる些細なことまで一喜一憂する小人間であって、どうやら「鈍感力」は持ち合わせていない。

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