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2006/5/26

Aはなちゃん、元気になって。  アニマルコミュニケーション


 その夜は眠れませんでした。もし、明日の朝、死んでいたら
どうしよう・・・。心配でたまらず、覗いてみました。やはり
食事をした様子はなく、ただ、水を少し、飲んであるだけです。
真っ暗なビニールハウスを月明かりがぼんやりと照らします。
頭をなでながら「心配しなくていいよ。ここにずっと居て。一
緒に暮らそうね。」不安な眼で見つめ返されると、もう、自分
の気持ちよりも、先に言葉が口をついて出ました。『この子を
引き取ろう。最後まで一緒にがんばろう』しかし、その日の夜
の様子は衰弱が激しく、もしかしたら、数日しか生きられない
のではないか・・・。という状態でした。毛布をかけてやり、
家へと戻りました。少し、雪が降り始めました。
 翌朝、早くに目覚め、うっすらと積もった雪を踏み、ビニー
ルハウスを覗くと、その子が立ち上がり、じっと、様子を伺う
ように見ています。声をかけながら中に入りました。「おはよ
う。・・・?」犬の足元に何か塊が・・・。なんだろう?
それは消化できずに吐き出した藁の塊でした。保護したとき
倉庫の脇に積んであった藁です。食べるものがなく藁を食べ
ていたんでしょう。涙が止まりませんでした。近所の人の話で
は2週間くらい前から居たというのです。おそらく、飼い主に
ここで待っていなさい、と命じられ、遺棄されたことも知らず
ずっと、いつまでたっても迎えに来てくれない主人を、空腹と
寒さと、ノドの乾きに耐えながら、心細い思いで待っていたの
でしょう。嘔吐した、藁のかたまりを片付けていると、しょん
ぼりと私を見上げ、すまなさそうに座りました。「ご飯食べよ
うね。お腹すいたでしょ。」昨日、与えたドッグフードは捨て
新しい食事を用意し、足元に置くと、じっと見ているだけで
食べようとしません。「食べていいよ。」合図が出るまで待っ
ていたんですね。こんなに躾をされていて放置されたら食べな
いわけです。今回はすべて食べました。散歩に連れ出すと、
今度は大量の藁の塊の便。お腹に溜まりきっていたのでしょう。 その日を境にみるみる元気になりました。「もう、大丈夫。」そう言われたような気がしました。そして、この子に「はな」と命名しました。
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                          次回に続く



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