2009/12/29

いたち談義・・  創作

クリックすると元のサイズで表示します

『のぅ ‘いた’さんや! 

最近ちょっとたるんでいるのと違うか?』


大家の‘とみ’さんは、いつに無くけわしい表情で、自慢の長い煙管を突き出して切り出した。


「へいへい すんません! 大家さんの言われる事はよく判っております」


と、長屋の住人の‘いた’は、いつもの通り頭を下げた。

また、大家の悪い癖の説教が始まったと、心の中では思った。

たちの悪いやつよ、とつぶやきながら・・

クリックすると元のサイズで表示します

『ほんとうに判っとるんか!』と‘とみ’の言葉は激しさを増す。

『昼まっからぶらぶらせずに、ちゃんとした仕事を探さんか! ‘いた’よ』


「へいへい判りました! 今から仕事を探しに行ってきます」と・・‘いた’が、席を立とうとすると。


『おいおい! この打ちかけた将棋の一席を終わらせて行かんか

負けそうになっとるから逃げるんか!』と‘とみ’の言葉が・・


「どうすりゃ いいんじゃ!!」と‘いた’は胸の奥で叫ぶ。

「昼まっからこっちの都合は考えず将棋に誘っといて、ぶらぶらしとるはないだろう!」と思いながら・・・




〜こんな言いあいを続けながら、仲がいいのか悪いのか判らない、大家のとみと住人のいたの二人の生活は、いつも通り続いていく・・・



※山口県の山賊砦に飾ってあった、剥製を見て創作しました。

地域ネット





トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ