
監督:オリヴィエ・マルシャル
出演:ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー
衝撃の実話を基に、権力志向の強い野心家の刑事と、彼の策略で投獄された正義感あふれる刑事の運命を描いたフレンチノワール。監督は元警官という異色の経歴を持つオリヴィエ・マルシャル。ハリウッドではロバート・デ・ニーロ製作によるリメイクも決定した話題作だ。フランスを代表する名優のダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューが、主人公の刑事2人を燻(いぶ)し銀の魅力で演じる。骨太なサスペンスと男のダンディズムが堪能できる。
パリ警視庁の警視レオ(ダニエル・オートゥイユ)とクラン(ジェラール・ドパルデュー)は、互いにライバル心を抱き、次期長官の座を争っていた。現金輸送車強奪事件でクランが犯したミスによって、レオの親友エディ(ダニエル・デュヴァル)の命を奪ったのを機に、2人はますます対立の様相を深めていく。 (シネマトゥデイ)
福岡では2/3にシネリーブル博多駅1・2で公開となりました。
「あるいは裏切りという名の犬」
ちょっと気取りすぎな邦題とはいえなくもない?
でも、これでよかったのではないかなと思います。
この邦題のおかげでこの映画に興味持ったようなものですから・・。
まず見てる最中、匂いが似てる映画として頭に浮かんだのは「インファナルアフェア」。かつて私は「インファ〜」にはまった口ですが、この映画にもやはり”ずっぱまり”でした。
クライムサスペンス映画と言ってしまえばそれまでですが、あちこちに張られた伏線の数々、勧善懲悪とはかけ離れたストーリー展開、人間の暗い、そして激しい情念の爆発・・・。充分に
フィルム・ノワール感覚を持った映画ともいえるのではないでしょうか?
巡り巡るストーリー展開は最後まで私を飽きさせずグイグイ引き込んでいってくれましたね。110分間でよくぞここまで上手く詰め込んだものだと感心いたしました。
登場する人物の表情や感情は、まるでポートレイトのような美しいカット割と哀しく壮大な(仰々し過ぎるか?)音楽によってより情感深く表現されているおり、物語にさらなる”重み”を与えております。
映画全体を覆う"やりきれない哀しさ"はそういった映像・音楽からも伝わってきました。
さてラストの展開・・・・これは・・・・凝り過ぎ?
う〜ん入り組んだストーリー展開ではあったがここはもっと素直に展開して欲しかったのが正直なところ・・・。
ま〜それがフランス映画なのか、と思えば腹も立ちませんけど^^;)
この映画はハリウッドでリメイクが決定しておりますね。
そんなところまで「インファ〜」そっくりですが、是非期待しておりますよ!
やっぱりディパーテッドみたいにドライになってしまうのかな〜・・・。
余談ですが、
レオ役のダニエル・オートゥイユ
→ロバート・デ・ニーロ
クラン役のジェラール・ドパルデュー
→トミー・リー・ジョーンズ
・・・・・似てませんか??
ハリウッドリメイク版製作がデニーロなのは偶然ではないね(笑)。
クラン役がトミーだったらどうしよう・・・^^;)。
・・って、もうクラン役はジョージ・クルーニーに決まってるらしい。
50過ぎのオヤジ達がこんなにかっこよくていいのか?
とにかくカッコイイ「大人の大人」が見たければ是非劇場へ!!

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