以下、2007/02/05 18:25に投稿し損ねたネタ(笑)
カテゴリー整理中に下書きのまま投稿されてなかったのでそのままアップします!
バイクとファッションって切っても切れない関係にありますよね。
モッズしかりロッカーズしかりイージーライダーしかり・・・
それぞれ、膨大な数のフォロワーを生み出し、今現在も大きな影響力をもっております。
80年代にはレプリカブームが生まれ、峠小僧をはじめとする”走り屋”ファッションが攻勢を極めました。かなりの数の革ツナギが売れたと聞いております。そんな中、もっと普通にバイクに乗れないものか?という流れも当然出てくるわけで、80年代後半のゼファー400大ブレイクにつながっていったわけですね。この頃からバイクウェアのラインナップが増えてきたように思います。ただ、まだこの時代には防寒防水タイプはなかったと記憶しております。
90年代に入ると、バイク用ジャケット・パンツは機能面を中心にさらに進化をはじめ、半ば過ぎには防水防寒は当たり前、時代は透湿防水へ。さらに後半は防護機能も進み、肩・肘・背・膝のパッドは当たり前、取り外しも可能と至れり尽くせり・・・バイク乗りの為の機能は究極に達しようとしていました。GWのユーロシリーズの登場がその典型ではないでしょうか?
そして21世紀。バイクウェアも機能だけではもはや通用しない時代の幕開けでしたね。バイクウェアメーカーがストリートファッションを取り入れ始めました。
それは90年後半以降に生まれた”バイカー”の存在に起因します。この新たに生まれた若い世代がバイク用ジャケットを”ダサい”と嫌うようになったのですね。一般の服やビンテージフライトジャケット、ヴィンテージライダースなどをコーディネートしてバイクに乗るようになったのです。その頃新たに生まれたメディアが、ストリートバイカーズ、カスタムバーニングなどのいわゆる”ストリート系”雑誌。ファッション・音楽とコラボりながら若い世代を牽引する役目を担うこととなりました(今も担ってますね)。
その流れをいち早く取り入れようとしたのがGREEDY等のブランドを要すバイクウェアメーカー「SKY」だったのではないでしょうか?それまでのバイクウェアデザインに一石を投じるラインナップだったと思います。当時、ストリートは”ダートトラッカー”カスタムが大流行。猫も杓子もトラッカーカスタムに走り、街はトラッカータイプのバイクで賑わったものです。
その元になったのがアメリカのダートトラックレース。ここのレース車両をモチーフにしたカスタムバイクが大ブレイクしたのです。そしてそのレースジャケットをモチーフに作ったブランドがGREEDY。「バイク用ジャケットはダサいけどGREEDYはま〜いいんじゃないの?」ってな感じで、バイク用ジャケットに嫌悪感をもっていた一部バイク乗りから受け入れられ始めたのです。
ストリート系ファッション界でバイクウェアメーカーが成功したといえる一つの例だったと思います。
・・そう、なにもストリートスタイルはトラッカーだけに限りません。ストリートにはフライト系ミリタリー系ロッカーズ系モッズ系イージーライダース系ギャング系その他雑多な文化で賑わっております。そしてファッションから入ってバイクに目覚めるパターンがとても多くなりましたね。また女性ライダー・バイカーの増加(ライダー、バイカーの定義については諸説有りますし、あえてここで問題にはしません)がバイクウェアファッション動向に与える影響がとても大きくなりました。
この流れを無視していたら取り残されると危機感を感じたバイクウェア業界は、その後様々なメーカー、派生ブランド(パワーレイジ、クレバー、ロッソ、FREE&FREE、JAQUE、RUSH DEAL...etc.)が生まれることとなりました。それぞれが既存のストリートスタイルにバイク用としての機能を付加しつつ、様々なヴァリエーションを独自に展開しております。
それ以外には地道ながらストリート感覚を持ったブランドに「ハロルズギア」があります。ここはストリート系という言葉が生まれるずっと前(80年代後半)からバイク乗りのファッションを考えてきたブランドですね。80年代後半〜90年代前半、ストリートファッションにこだわるバイク乗りのための唯一のブランドだったと言っても過言ではないでしょう。
バイク用革バッグで有名な「デグナー」もここ数年、革素材にとどまらない製品ラインナップの広がりは見逃せませんね。レース用ツナギメーカーだったことを忘れるくらいストリート系ラインナップが充実してきております。デグナー本店は京都にあり私も一度行ったことがあります。2003年5月頃だったかな・・・。京都市街から山一つ越えてヒーコラ歩いて行ったのですが、女性の店員から「あ〜アホや〜!」とやさしいツッコミをいただきました(笑)。男からだったら許しません(笑)。
話がそれましたね・・^^;)戻します。
今、バイク乗りのファッションは多種多様、それこそバイク変えたらファッションも変わるのは当たり前の時代です。バイクウェアメーカーがストリート系ファッションに参入してきたように、最近では一般のファッションブランドがバイクウェアにスポットを当て始めました。ライダース系は多くのアパレルブランドがラインナップしているので、街のウィンドーショッピングでもよく見るようになりましたしね。また、ちょっとビックリしたのがスポーツ用品ブランド「プーマ」のバイクウェア界参入でした。サッカーのゴン中山がグリーンのプーマ製ライダース着てTV出演していましたが、あれでかなり問い合わせがあったようです。結構売れているという話らしいですよ。うちの近所のファミリー湯佐というバイク用品店でも今はプーマ製のバイクウェア等アパレル・ブーツが扱われております。
一方では、マックスフリッツ、TOKITO360、ドーバーなどバイク好きなアパレルデザイナーが起こすブランドが一部のバイク乗りの心をつかみ定着しつつあります。もちろん既存のヴィンテージライダースやフライトジャケットの愛用者もたくさんいます。
そして重要なポイントとしてメディア(多くは雑誌)の存在は欠かせないでしょう。先にストバイ、バーニングを挙げましたが、最近はバイクファッションを大きく扱った雑誌が増えました。「GOGLE」なんてほとんどファッションブランド誌になってしまってるし(笑)。「MOTONAVI」は好きな雑誌の一つですが、いつも洗練されたバイクウェアを紹介してますよね。たくさんあるバイク雑誌ですが、総合誌は総合誌なりの、タイプの濃い雑誌はその方向なりのファッション情報で溢れかえっております。
今後、このように大小新旧の様々なメーカー・ブランド・ショップ・メディアが、それこそ膨大なファッションスタイルを提案してくれることでしょう。
・・ということは、これからは当然選ぶ側である我々のセンスも問われることになります。あまりファッションに興味がなかった人も少しは考えざるを得ない面倒臭い世の中になってしまったようです(笑)。それでも選択肢が増えるということはよいことではありますがね。
皆さん、ファッションにこだわっていますか?
注)ここではバイクウェアの老舗的大きなメーカー数社にはあえて具体的に触れておりませんが、他意はありません。そのメーカー一つ一つを語り出したらそれこそ収拾つかなくなりますので^^;)それについては機会があれば別途書くこともあろうかと思います。
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