本日は久々、「怒らないこと」について。
仏教においては様々な形で「怒り」を抑制するよう説いております。
ま〜仏教に限らず、怒りにまかせて行動すればいいことなんて一つもないでしょうが。
人はどんな時怒りが表出するかについては前にも例をいっぱい書きました(「
怒らないこと」)が、基本的には自分が何がしか”損”を感じた時ではないでしょうか?
例えば、あるお店でお気に入りの商品を買って店を出たあと、しばらくして再びそのお店の前を通りかかると、全品10%OFFのタイムセールをやっていた時(笑)など・・・・。
ま〜これはかわいい怒りの例ですが、領土問題でもそうです。それぞれ”損”したと感じるから怒るわけですね。
仏教では「般若の智慧」というのがありまして、その第一に「損する智慧」を説いているそうです。
これは”損して得とれ”というのではなく、ただ”損”をしろと・・・。その分誰かが幸せになればそれでいいではないかと・・・。しかもそこで恩を売るような姿勢はダメだと・・・。皆が損する智慧を持てば皆が穏やかになり皆がハッピーになると・・・。
「損すること自体に価値がある」と・・・
おいおい、どこぞの新興宗教か?・・・みたいな話ですが、真理を射てる気がするのは私だけでしょうか?
さすがにこれだけだと机上の空論で終わってしまいますが、このような”損する美学”を自覚することで”怒り”が生じなくなる場合もあるのではいかな?
先の例でいえば、
「クッソー、10%オフだ〜?190円損こいたやんけ〜!文句言って差額返金できるか試してみるか?」
と考えるか、
「お〜、俺は190円も余計に儲けさせた太っ腹な人間だ!」
と考えるかの違いですね。
みなさんはどっちが気分いいですか?

0