第一次SR改造ブーム(1991.11〜1993.9)
私が24〜26歳の頃。
当時私はF社入社したて、回路設計技術者の駆け出しでした。ま〜LSIとかの設計というやつです。
私は学生時代からSRX400に乗っておりました。この辺の事はまた改めて書こうかな。卒業後、社会人になりバイク熱が冷めてSRX400を売ったのが入社1年目の1990年夏頃・・。売ったお金で確かカセットデッキ買ったっけ・・。オーディオにはまってたもんで^^;)
それから1年後、刀の250が発表され、またまたバイクに興味が沸き始めました。「中免小僧の私が憧れの刀を買える!」、実に魅力的なバイクでした。
それから、いろいろ雑誌で検討したり、バイク屋に見に行ったりするうち、興味があっちこっちに向き始め、とある本のカスタム写真に出会いました。
「うお!何じゃコリャ!」

・・・・・・・・・それはBSAレプリカSRでした。
写真右上の本「SR BOOK 1992」掲載のSRです。
写真左上のハンドル周りがなんと美しいことか!!・・・
1991年11月、某所にベース車両探し〜カスタム依頼して、翌年1992年の2月に完成しました。
私は当時バイクの機械的知識などほとんどなく、依頼内容はそのカスタムの写真が頼りでした。ベース車両は85年式赤のSR、かなりのおんぼろ(廃車上がり)で不安を感じたのを今でも憶えてますね。新車みたいに仕上げるという言葉を信じてたんですが・・・・。

上記が完成車両。
なんかメーター周りが希望とちょっと違うけどまあいっか!ってことで、コレを運転して帰ったわけですが・・・・コレがま〜・・・クラッチケーブルゆるゆる、ブレーキはいっちょん効かん、給排気ボコボコ、バックミラーぐらぐら・・・・(上記写真の黒ミラーがグラグラ、なんとビニールテープで留めてあった!危険なのですぐ一個ミラー追加した)
途中ブレーキ効かんでバスに追突しそうになったが、うまいこと左の歩道に乗り上げることができ回避できたのは運がよかったです(人がいなくて、丁度歩道の段差がないところだったので助かった!)。
若い私はカスタム車の洗礼を受けましたね!後にも先にもバイク乗っててあんな恐怖味わった事ないですわ。
っつうか、これっていいのか!!と怒りを覚えつつ、その後もしばらくそれなりにそのカスタム屋さんと付き合ってました。ようするに私は気が小さかったんですな^^;)。なんとなく言いくるめられてしまうんですよね。
結局、私がバイクに無知、SRに無知、カスタムに無知だったのがそもそもいかんのだ!と思い直し、全て自分で修理して行こうと決めました。
やっすい工具を買うことから始まり、SRメンテ雑誌、SRユーザーマニュアル等を参考にしながら、こつこつと不具合部分の修理、パーツ交換などで半年後には少しはまともに走るようになったかな。かなり低レベルな次元ですが・・・。
一番の問題はキャブでした。最高速80km/hくらいしか出ません^^;)。アイドリングも超不安定。信号待ちが怖くて怖くて・・・。やったことといえば、ノーマルVMキャブの分解洗浄、調整取り付けの繰り返し・・・。洗浄といったって、エアコンプなんて無いし(そもそも知らなかったし^^;)、細い針金やら針やらでジェット類の詰まった穴を一個一個開けていきましたね。マニュアル通り各スクリュー等設定しなおしたけど、結局全然ダメだったので、怒りに任せて新品のVMキャブを注文しポン付けしました(笑)。
おかげで100km/hは超せるようになりました。このときはこれで充分でしたね(笑)。いや〜もうかなりの低レベルな話ですわ^^;)。
ブレーキに関しては、前後分解、シュー交換、ペーパー掛け、ワイヤーグリスアップ等々で、ある程度改善。でも、ディスクブレーキに慣れてた私はまだまだ不満たらたらでした。そのうち慣れましたけど。
下記写真は赤タンクが載っておりますが、これは当時新品で買い直したものです。
下記は1992年暮れ、クラッチホルダー、左右レバー、メーターを交換し、カスタム当初憧れた写真と全く同じにしたものです。各所磨きもかかってて美しい!個人的に大満足の頃です。

第一次改造ブームの完成形ですね。今見ても美しいな〜・・。
まるっきり人真似ですが、やっと自分の理想が実現できた。
ところで、このバイクでツーリング行く時はその度にアップハンドルに替えてました。
私がこのクリップオンに耐えられるのは距離50km未満・・・。苦肉の策でしたわ(笑)。
1993年、26歳の夏、個人的にいろいろ行き詰まってた私は、1年考えた末に勤めてた会社をやめ、当時唯一のバイク友達「TK」の勧めで、このSRで北海道ツーリングに行く事を決めたのでした。バイク乗りなら一度は憧れますよね。
最初は気が進まなかった私ですが(当時それ程旅好きってわけではなかったので^^;)、雑誌の北海道ツーリング情報なんか読んでたら「今行かな後悔するかな?」と思い始め、会社をやめた次の日から旅立てるよう段取りをはじめたわけです。ホント行ってよかったわ。あんなに解放感を感じつつ何のしがらみもなく自由に過ごせた時間は今思えば貴重だったと思います。「TK」に感謝!!。この北海道ツーのこともいつか書こうっと!
その後、このSRは第二次改造ブームが始まるまでの約5年間、車庫に眠ることとなりました。
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