2021/11/12
さて、今日のブログ長いですから宜しくお願いします。
タイトルで分かるように、今日のヴィンテージのアップはこちら。

そうです、こんなスーツをビシキメして、チェーンをぶん回していたイギリスの不良、テディボーイズたちのユニフォーム、ドレープジャケットを紹介します。
モッズ、ロッカーズよりも前の50年代にイギリスで流行っていたエドワードスタイルを、ティーンの一部が変化させて誕生したのがオリジナルのテディ―ボーイ。イギリスで最初のティーンの不良カルチャーだと思います。(多分)そんな彼らの戦闘服ですが、今回の入荷は70年代の物ばかりです。70年代はテッズのリバイバル期で、いわば全盛期ですかね。地味だったドレープが華やかになる時代です。本国では、70’sのリバイバルはダメっていう頑固な50'sのオリジナル好きもいるようですけど、まぁそこは置いておいて・・・。長くなりそうなのでテッズの歴史がもっと知りたい方は、ネットで海外のサイトを調べるか、 GREASE UPマガジンのTEDDY BOY特集を読んでください。
さて、僕がUK EXTRAを初めてから、15年以上(通販時代入れて)経ちますが、今回の入荷は奇跡的な数の入荷です。多分、この先もこんなにまとまった入荷は絶対無いと思います。
奇跡です。
ロンジャンすら中々出て来なくなったUK古着の今ですが、ロンジャンを買い付ける事よりも10倍位難しい、それがイングランド製のヴィンテージテッズジャケットです。
本当に奇跡的な数です。
全て古い物で、むちやくちゃする不良達が着ていたものですから、汚れやダメージはあります。必ずリンク先で細かい箇所をご確認下さい。
では、まずはこちらから

アイテムページは こちらのリンクから http://uk-extra.com/vintage.htm
いきなりボスキャラ登場です。KINGです。そして、横綱です。ブルーベースの玉虫カラーが最高にクールです!!

そして、内ポケットの所、タグが見えます。

はい!出ました!テッズドレープ界の、アリス!! you're king of kings!! な、BURTONのジャケットです。スーツの仕立て屋で、かなり老舗の有名どころですが、テディボーイ達にも人気がありました。テッズのご用達の中でもかなり上級のテーラーなので、高額だったと思います。勿論仕立てもよく、最高のジャケットです。
シンプルなテーラードスタイルの襟で、下衿は少しワイド気味。
袖先のベルベットはカフスタイプで、硬めの芯が入っていて、作りがしっかりしています。

カラーがめちゃくちゃ、かっこいいですね。しかもサイズが34インチ相当!!これは激レアですね〜〜〜。
では、どんどん行きましょう。

お次は、定番の黒x赤のカラー。70'sのドレープで最も人気があったのが、ブラックベースに赤いベルベット組み合わせです。なので、古着ではちょくちょく見るのがこのカラーリングです。テーラードタイプの襟で、ベルベット部分は全て赤色です。


ワイドな作りで、サイズは38インチ相当です。ボタンは1つボタン。
お次も黒X赤行きましょう

こちらはサイズが34インチで、かなりスリムなジャケット。レアサイズ!!
胸ポケットが箱ポケットですが、箱ポケで左右についてるタイプです。
ポケットはベルベットのフラップ付きで、チェンジポケットの2段タイプ。左右共にチェンジポケットですね。ボタンが3つボタンで、スリムな印象度が上がりますね。

袖先は折り返しのカフスタイプです。オリジナルのくるみボタンもしっかり残っていて、クールです〜〜〜〜


こちらはイギリスの老舗ジャケットメーカーのジョン・コリア―の物です。作りも良く、イギリスではコートやジャケットのヴィンテージが良く出て来ますね。
お次はこちら逆の赤X黒いってみましょうか

70'sのド派手なドレープと言えば!!
の、赤い生地に黒のベルベット。そして、ショールカラーの1つボタン仕様。これぞ70'sの定番スタイルですね。

ワイドな作りで、サイズは38インチ相当です。

ポケットのフラップが大きめで迫力があります。
次も全く同じデザイン、カラーで、こちら

サイズはこちらの方が小さくて36インチ相当、良いサイズです。


この赤黒の2着は、肩から胸にかけてしっかり芯が入ってて、胸周りの仕立てがかっこいいです。

インナーについてるこのタグ。古いイギリスのジャケットにたまについていますが、防水みたいな表記です。今は防水機能なんて無くなっていますが、こう言うタグも古臭くて良いですね。
次も同じデザインの色違い

げっきシブのパープル ドレープです。デザインは先程の赤いドレープと全く同じです。メーカーも同じかと思います。

しっかりとしたウール素材で、肩から胸にかけて張りがあって、かっこいいです。

サイズは36インチで、身幅はワイドな寸胴スタイルで、テッズらしいシルエットです。良いサイズですね。

今回のアップした物の中では1番ダメージがあります。ページでご確認下さい。
では次はこちら。

クールですね!!鮮やかなピンク!!しかも、こちらはテディ―ボーイではなく、テディガール ジャケット!合わせが逆のレディースタイプです。
とは言え、サイズ的にはメンズの34インチ位です。メンズサイズでは小さい部類ですね。

衿はテーラードと、ショールの中間みたいな感じですね。襟の端がラウンドしてるクローバーリーフと呼ばれる襟の形に近いですね。小ぶりで良い感じです。

ポケットにフラップは無く、かなりシンプルなデザインです。着丈も短めで、襟の大きさとか全体的にバランスが良いです。そしてこちらのジャケットのメーカーがこちら。

じゃじゃ〜〜〜ん!70年代にヴィクトリアには沢山のテッズご用達のショップがあったのですが、その中でもかなり有名店なのがこの Ted's Conrerってショップです。70年代のテッズのショップで一番のミーハーな人気店と言えば??キングスロードにあったご存じ、LET IT ROCKですが、当時人気を分けたショップが、このTed's Conrerです。

テッズのスクラップなんかにたまに登場するこのショップ画像、このお店です。嬉しいですね〜。初めて買い付けに成功出来て古着屋として少し鼻が高いですね。

いや〜〜〜、良いカラーですね〜。この華やかさが70年代のドレープって感じですかね。
そして、お次はこちら

どえらいシンプルで、しっぶいのが出ました!!

衿はテーラードタイプで、小ぶりな印象です。

ベルベットは上衿のみで、ポケットのフラップは小ぶりのスクエア型。そして、このシンプルさ、着丈といい、50年代のオリジナルのテッズ達のドレープにかなり近づけたデザインです。渋いですね〜。50年代の物だったらさらに最高なんですけど、70年代の物です。
そしてこちらも、

Ted's Cornerのジャケットです!!2個目!!すごい!!褒めて!!
てか、このタグの電話番号に、電話してみたくなるやん!英語しゃべれんけど・・・

シンプルでかっこいいですね。ネイビーで分かりにくいのですが、汚れもありますので、サイトでご確認下さい。
はい、まだまだ続きます。

これまた人気のカラー 黒x赤のドレープ。しかもサイズが32インチでかなりの細身です!!これは激レアサイズです。全体的タイトな作りです。

ベルベット部分は赤と言うよりはワインレッドで、深〜い、しぶ〜い組み合わせです。ポケットはチェンジポケットタイプで、左右共に2段付きます。

生地はウールとポリエステルのMIX素材です。

ええ色してます〜〜〜〜。ショールカラーは細めで、タイトめのジャケットとのバランスが良く個人的には好みの襟の大きさです。

細身の方にお勧めのサイズです。
そして、最後はこちら。

最後は一番ド迫力の、レアデザインのドレープ。かなり特徴的ですね〜〜。
まずは迫力のこの着丈ですかね。

長いです。177pの僕が着用して、膝の上位まで着丈があります。この着丈なので、センターベンツになっています。

そして、胸のポケットは半月型のウエスタンタイプのポケットが2段つきます。かなり変化球で、2個のポケットの間にベルベットのくるみのボタンが付いています。

かなり特徴的な風貌ですね。カラーがグレーって所もポイントが高いです。

やっぱりこの着丈迫力ありますね。肩幅のサイズは36インチ位です。身幅はゆったりとワイドなデザインです。

袖先にもくるみボタンがついていて、このボタンの位置も変わっていますね。いちいち、変化球です。

そして、フロントのボタンは拝みボタン!!はい!拝んでおきましょう!
ありがたや〜〜〜、ありがたや〜〜〜〜
と、言う訳で、以上が今回入荷したジャケット全てです。細かいダメージ個所などは載せきれないので、リンク先のアイテムページでご確認下さい。
何度も言いますが、イングランド製のヴィンテージドレープがこんなにまとまって、しかもサイズが良い物ばかりが入る事は今後二度と無いと思います。UK EXTRAの歴史でも最初で最後ですね。
それ位凄い数です。
お好きな方は、チェックして見て下さい。
あ、あと、僕はパンク・ハードコアあがりの古着屋です。古着屋目線の知識ですので、長年がっつりテディ―ボーイの音楽シーンにおられる方、お手柔らかにお願いします・・・・。笑
ま、長いブログになりましたが、50年代に始まったこのカルチャーが、モッズ、ロッカーズ、スキンズ、パンク〜と形を変えてイギリスのサブカルチャーが流れていったと思うと、テディボーイはその原点に近いのかもしれませんね。そして、70年代にパンクが誕生する直前に、マルコムとヴィヴィアンがLET IT ROCKでリバイバルを盛り上げ、のちにSEXへとお店が変わりUKのパンクが誕生するUKカルチャー、面白いですね。
当時のテッズは暴力的で野蛮な事も多いようですが・・・・・。
クールなシーンですね。





おしまい。

投稿者:TSUTOMU
詳細ページ - コメント(0)|トラックバック(0)