「国の繁栄は高度成長までは製造業、成熟時代は銀行がカギ」とは、当ブログで書きました。製造業はすばらしい働きをしましたが、銀行はできなかった。
なんでだろう。
これはね、監督官庁が大きく影響しているのですよ。
製造業は通産省(経済産業省)、
銀行は大蔵省(財務省)
大蔵省のナンバー1官庁としてのプライドが災いしているのです。
大蔵省とそのかわいい銀行の
既得権が成長を削いだのです。
既得権とは
大蔵省の金融業界への影響力と天下り先確保。
銀行の国内産業界への影響力確保。
成功した、
通産省と製造業グループは、
世界で通用するにはどうしたらよいかの視点でやってきました。
それ対し、
大蔵省と銀行グループは、
日本国内での影響力維持ばかり考えてきたのです。
「世界で通用するには」の視点がなかった。
アメリカが怖かったのかもしれません。
ところで、みなさん。
「月とスッポンの交換」って、ご存知ですか。
かつて、
生命保険は通産省管轄だったのです。ビックリでしょ?
アルコール事業は大蔵省管轄。
この
生命保険業界とアルコール業界を、大蔵省と通産省間でトレードしたそうです。
参考図書「マネー敗戦(吉川元忠著)」
生命保険が通産省管轄のままであれば、世界に通用する生命保険会社ができていたかもね。
最後に、ぼくの妄想を書きますと、
財務省管轄の金融業界はすべて、
経済産業省管轄に移行すれば、
国際競争力がついてくると思いますよ。
PS アメリカが黄門の印籠(スーパー301等)をだしたとたんに、
ははーッと頭を下げるのは無能の証明。
「命令に背くと切り捨てご免」は武士の発想。話し合いが大切なんですよ。
「アメリカは怖い国だ」と、言いなりになるのはやっぱり、
12歳の子ども。
自民党に渇だ。
アメリカはみなの州の国。話し合いができる国なんです。
軍事分野はアメリカと一緒にやっていかなくてはいけません。
しかし、商売の分野は是々非々の精神で、ものを言わないとね。
金融分野も世界でトップクラスになる。
しかし、批判は少ない。
こういうようにやらないとね。
商人の知恵が必要な時代なんだよ。

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