小泉・竹中政権時の「価格破壊」によって、日本のGDPは地の底に落ちました。
大晦日にすばらしいタイトルマッチがありましたが、
ボクシングをみれば、GDPが落ちた理由が分かります。
ボクシングは、ジュニアフライ級、フライ級、バンタム級などたくさんの階級があります。それぞれにチャンピオンがいます。
ボクシング協会は、WBC、WBA、WBOなど3団体。それぞれの団体にジュニアフライから始まる階級ごとチャンピオンがいます。
チャンピオンは50人ぐらいでしょうか。
タイトルマッチで1億円の興行収入があるとすれば、50億円(1億円×50人のチャンピオン)。
これが「価格破壊」という政策で階級制がとっぱられ、
無差別級だけとなってしまいました。
チャンピオンは1人。つまり、
タイトルマッチ興行収入は50億円あったのが1億円になってしまうのです。
国内での価格破壊はすさまじいものがあります。
価格ランキングで1位のものしか売れない。
1位の粗利は微々たるものです。
人口が減っているというのに微々粗利でほとんど独占的に販売しています。
販売金額が上がっても、中国メーカーやネット大手は喜ぶでしょうが、
小売店は利益はほとんどありません。
業界の垣根がとられ、メーカーが小売店となり、輸入卸店が小売店となり。
消費者と製造業の間の業者が中抜きされたのです。
この中抜きは行き過ぎです。効率化したかもしれませんが、日本人は1億2千万人。この人数を養えますか。
金融の自由化でも、垣根がとられ、
銀行はひどい目にあっています。証券会社だけが儲かる世の中となってしまいました。
トップだけでなく、次の次ぐらいに続く
中産階級の会社の粗利が増えれば、税収も増えるのですよ。
「小泉政権がやったことはいじってはいけない」という政治家がいたなら、バカとしかいえない。短期でやるには効果があったかもしれませんが、この劇薬をずっと維持するのはおかしいよ。

0