今、
性的マイノリティーを開放せよとする人たちがいます。
本当にかわいそうな人は解放すべきだと思いますが。。。
アメリカがどうしてこういう風になってきたか。
亀井俊介著「マリリン・モンロー」に1970年代までの歴史的経緯が載っていました。
参考になればと以下、要点抜粋しました。
76ページには、
古き良き時代 ・・・外面的な品位を重視。肉体や性の力を汚れととらえていた。
デモクラシーはアメリカ人の誇りであり、ピューリタン的な秩序はまだ根底において信頼され、人間的な思いやりはまだ美徳であり、女と男の関係にはまだ甘美な愛情が前提となっていた。
狂乱の60年代 ・・・アメリカの精神状況は大きく変わった。
伝統的な秩序は人間を束縛するものとしてしりぞけられ、
解放がスローガンとなり、ウーマンリブ運動、セックス革命が進行。
お上品ぶりがようやくはっきりと批判され、個々人の自分本位の生と、その文化的営みが重んじられるようになった。
「狂乱」は
本来、自然で自由な人間性の回復を目指してはじまったものだった。ところがその後の推移を見ると、
解放されたはずの人間は、
人間同士の暖かい結びつきを見失いがちになってきた趣きがある。
人間関係はしらけて機械化し、男女間の愛情はセックスにとって代わられ、しかもセックスは魂のまじわりを無視した末端器官の行為に還元されている。
家庭は崩壊し、これからの新しいヴィジョンはまだできていない。
101ページには、
男と対抗して女の自立を求める、いわゆる「フェミニズム」運動は、ロマンチックな恋愛をし、結婚へあこがれをももつ女らしさとは対極にある。
113ページには、
1973年、アメリカの社会や文化は大きな転換期にあった。
1960年代からの
一種の文化革命は、一面で頂点を迎えていた。
若者の反乱、少数派人種の進出、フェミニズム運動、セックス革命−それらがこの上なく威勢よく展開されていた。
当初の目的の
人間の生き方の解放といったことよりも、
機械的な自由や生理的な満足が追求されていた。
以上ですが、
マリリン・モンローは、外見とは裏腹で、古風な性格だったとか。
2回目の結婚相手がユダヤ人で、ユダヤ教に改宗したとも書いてありました。


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