「EU、TPPでは「理想」の議論に加え「負」の議論も」
過剰な競争はNO
アメリカ・トランプ大統領が「アメリカにメリットあるならTPP復帰も」のニュース。
デメリットよりメリットが上回ったらの「たら」の話です。
EUやTPPの統一市場の考えには、ぼくは賛成しています。
が、イギリスがEU離脱、アメリカがTPP離脱。
ひとつの市場となるのは意義あることですが、なぜ離脱するのかを考えないと。
世界がひとつの市場になると、職を失う人がいるからなんです。
そういった人がイスラムへ行きテロをおこしている事実も無視してはいけません。
自由化で、国内の工場が中国に移され、そこからさらに安い値段の商品が入ってくる。
消費を楽しむだけの人はありがたいでしょうが、
それまで日本の経済を支えてきた人たち(工場で働く人)はどうなりますか。
金儲けのため、
中国で生産しても高くなるからと東南アジアに工場を移す。
東南アジアが高くなるからとハイチへ。
ハイチが高くなったらどこへ移すのでしょうか。
EUやTPPの統一市場の考えは、今でも支持しています。
が、
職を失う人のこと。
この「負」をEUやTPPが議論しなければいけないですよ。
ソフトランディングに、
頭のいい人が集まって考えなければいけないと思います。
10万円で売っていた商品を、中国で類似品をつくって2万円でもってこられたら、たくさんの失業者がでます。
メーカーなら、工場労働者をすべて海外にするのでなく、50%は日本国内で雇わなければならないとか。
給料もその国の正社員平均で雇わなければならないとか。
入って来る商品には10年、5年の関税をかけるとか。
失業してテロをおこしたくなるような人がでないぎりぎりのレベルを考えないと。
小泉政権時、
竹中平蔵氏は「自由化」論者でした。
竹中氏は「セイフティネットが必要」と話してました。
それを待っていたのですが、具体的なものは何もありませんでした。
せっかくのEU、TPPですから。
統一市場という理想を掲げるのは賛成ですが、今働いている人、職を失う人をどうするか。
これも議論し、EU、TPPでルール化を。
理想だけを掲げて、反対論者を病院に送るような国になってはいけない。
PS 日本ではテロがないという方にひとこと。
数年前、秋葉原で無差別殺人事件がありました。
犯人は家電メーカークビになり、どうにでもなれといった心境だったとか。
絶対に許せない事件です。
が、クビになり、たいへんな思いの人は他にもたくさんいるのではないでしょうか。

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