阪神・矢野監督は、
マニュアル采配、サラリーマン監督。
勝利の方程式しか知らないから、ストッパー不在の今、あたふたしています。
マニュアルでなく、
想定外ばかりのときに、
みごとなリーダーシップを発揮した例を紹介します。
「ハーバードでいちばん人気の国・日本(佐藤智恵著)」
福島第二原発を救った「チーム増田」(200ページ)
ところどころ、引用していきますと、
すべてが想定外だった。絶えず目の前の現実が変化するなか、作業順位を確認した。
「私にも何が起こっているのかわからないが、少なくともいま私が知っていることはこれだ」と作業員と情報共有。(センスメーキング)
さらに増田所長は毎日「
朝と夕方の二回、全作業員が集まるミーティングを開催し、自分がもっている情報をすべて共有した。
チーム増田は、何度も不測の事態に直面した。マニュアルなどあるはずもなかったから、すべてが想定外だった。
増田所長は、問題を一つひとつ作業員とともに解決していった。
リーダーシップは机上で学んだものではない。自席から絶対に動かない。明確な指揮系統を確立する、ホワイトボードに数字を書く、戦略を柔軟に変えながら適切な指示をだす。作業員全員に役割を与えるといった行動は「直感」によるところが大きい。
「ごめん、間違った」「さっきのは訂正」と何度言ったかわかりません。
間違ってもいいから即答して、彼らが迷わず動けるように具体的に指示を出した。とにかく前へ進む。
以上ですが、
福島第二原発を救った「チーム増田」は、
ハーバード大学では、エグゼクティブプログラムとして
「リーダーシップ」研究で反響の大きな教材だそうです。

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