今日も「日経経済教室」で「地銀経営統合の質低下の懸念も」とあります。
著者は、中央大学の小野有人教授(ブラウン大経済学博士)。
ポイントは、
・地銀の銀行数・店舗数、ほとんどかわらず
・経営統合による「規模の経済」は働きにくく
・大きくてつぶせないと見られると逆効果
竹中氏は、独占禁止法を時限的に適用除外にすると。
が、経営統合は本来、個々の銀行の経営判断に属する事柄であり、地銀再編を促す政策は、異例の措置と。
そして、銀行統合は地銀の収益力向上につながるのだろうか。収益は、コスト削減と収入の増加のいずれかで増える。
が、内外の実証研究では、経営統合が収益力の向上につながらなかった結果を示すものも多いと指摘。
「範囲の不経済」の懸念もあり。
竹中氏がよく「景気がよくならないのは改革が足らないから」と強弁されてます。
この言葉は昔、官僚が「官僚は失敗を絶対に認めない」と叩かれてましたが、そのように感じる今です。

0