きのうの日経一面に、
「製造業、3社に2社が減益」とくに電機、機械が不振とあります。
現場からみて、こうなって当然だと思いますね。
商品の扱いをみてください。
ぼくは大手メーカーにいた経験からみますと、
メーカーは自社商品に愛着があるものです。
特売で12月に70掛けで販売しても、必ず1月には元の値段に戻します。
戻さないと、どんどん価格は下がっていくからです。
戻さない商品とは廃盤品です。廃盤品はいくらで売られようともいいのです。
70掛けから50、30掛けとどんどん落ちていきます。
今の大手ネット販売は、メーカーの愛着品を徹底的に価格破壊し、廃盤品に追いやるやり方。
こんなやり方で、メーカーの利益が残るはずがないのです。
だから「製造業、3社に2社が減益」
ネット販売業者は、商品は何でもいいのです。
廃盤に追い込んだらまた、次の商品を探す。
海外の品中心になってきています。
彼らの販売は徹底的な価格破壊。
大手ネット販売は、売上の〇〇%の利益が残りますから、メーカーも販売店の利益はまったく考えない利己主義の権化なんですよ。
損益計算書には、
売上があり、
原価を引いた粗利益。
そこから販売費や管理費を引いて営業利益。
この営業利益が本業の成績なんです。
人を雇うということがいかに国に貢献しているか、これがないがしろにされているのです。
が、今の経営陣は運用まで成績にいれています。
営業外収益や営業外費用ををプラマイして経常利益。
ブリタニカ解説を書きますと、
「営業外収益」とは、企業のおもな営業活動以外の活動から生じる収益。受取利息,受取配当金をはじめとする有価証券利息,有価証券売却益,不動産賃貸料,雑収入などである。企業の財務活動による収益が中心となるため金融収益または金融収入と呼ぶ。
政府にやって頂きたいのは、利益だけをみるのではなく、人をたくさん雇っているのも考えてほしい。
リストラでクビにすれば利益が出、株主は喜ぶでしょうが、この価値観は日本からはなくしてほしい。
失業が無鉄砲な無差別殺人を生んだりしてるのが現実ですよ。


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