「金融が乗っ取る世界経済」の152ページに、
ロンドンシティに務めるユダヤ人。
「報酬カットすると人材が逃げるぞ」
「本社をチューリッヒや香港に移すぞ」とかいう脅しが、特に多く使われた。
「金融の本場」を誇るシティから「儲かる産業」として唯一残っている金融業に逃げられるのは避けたい。
イギリスの政治家に対し効果的な脅しである。
さて、
シティから逃げると脅していますが、
ユダヤ人は金融業の地を転々としているのです。
ぼくが読んだ内容を簡潔にまとめますと、
ドイツのフランクフルトで金融業をしていたユダヤ人。
当時、カトリックのもと、ゲットーで暮らしていました。
「ユダヤ人がキリストを殺した」ということで、迫害は続いていました。
が、
イギリスは1642年、プロテスタントが中心に、ピューリタン革命をおこし、カトリックとは袂を分かちました。
そのとき、イギリス人は、
ユダヤ人の活力を利用したそうです。
カトリックを倒そうと、ユダヤ人の多くはイギリスにきて、ロンドンシティに住み着いたのです。
ピューリタン革命は成功。
そして、
ユダヤ人はロンドンシティでも家業の金融業をはじめました。その後イギリスは7つの海を制し、アメリカに渡りました。WASPとともにユダヤ人も渡りました。
ユダヤ人は
アメリカのウォール街で金融業を始めます。
1775年、アメリカはイギリスと独立戦争をおこします。
イギリスは戦争では負けましたが、ウォール街金融業でアメリカを内部からゆさぶりを今も続けています。
フランクフルト−ロンドンシティ−ウォール街と、ユダヤ人は金融業都市をつくってきました。
中国人が世界中にチャイナタウン(日本では神戸、横浜、長崎)をつくったように。
「報酬カットならウォール街へいく」
ユダヤ人にもよい人がたくさんいると思いますが、
金融業のユダヤ人にはなぜ、こんな人が多いのか。迫害への反発が強いのでしょうか。
ユダヤ人は
平時には人を借金漬けにして儲け、
有事には武器を売って儲ける。
武器商人もユダヤ人が多いそうです。

ロンドンシティ

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