みなさん、
近江商人の「三方良し」という言葉、知ってますか。
「三方良し」とは、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」のことをいいます。
売り手と買い手がともに満足、消費者も満足できるのがよい商売。近江商人の心得とも言われています。
日本人はこういった考えから、
日本国内の市場を開放してきました。
中国人、東南アジアの人にも日本人と同様、富んでもらおうという考えです。
が、現状をみてください。
当初、中国人の収入は日本人の20分の1でした。今は10分の1ぐらいでしょうか。
市場開放は必要ですが、これを継続しますと、さらに物価は下がります。ものの価格は世界中同じレベルになっていきます。
ものの価格が下れば、それにあわせて日本人の給料もさらに下がっていきます。
今10分の1なら、今の給料がさらに10分の1になってしまう可能性があるということなんですよ。
日本人が今、考えなくてはいけないのは
次ステージ「三方良し」の精神。
中国は日本の10分の1ですから、中国人はさらに富んでいきます。日本人は貧乏になっていきます。
中国人の給料が今の10倍になり、日本人並みになったとき、安定すると思いますか。
そんなことはありません。
中国以外の国でまだ、日本の20分の1の国がたくさんあります。さらに次はこういった国の攻勢で、日本人の給料は下がり続けるのですよ。
http://next-strategy.com/next-strategy.html
30年前の「三方良し」の精神は「市場開放」でした。
が、
今の「三方良し」は、日本人が失業することなく、満足できる生活が送れるということなんです。
日本は中国には十分な貢献をしてきました。今度は、日本人は自分たちのことを考えなくてはいけません。
日本企業が国内で利益がとれない過剰な安売りは、中国企業だけが儲かるという現状をみなおしていかなくてはなりません。
価格破壊で儲かっているのは中国だけ。
だから、
日本人が安心して暮らしていけるレベルまで規制をかけていかないといけないのですよ。
アメリカ企業と仲良くやっていけばうまくいくと考えている人もいるでしょう。
でもそのアメリカ企業のトップが中国系アメリカ人だということも頭にいれなくてはいけません。
そういった人はアメリカの利益とともに祖国中国の利益を優先して商売をしています。
「三方良し」の精神なんか、ありません。
今の日本国内では、
中国人に買ってもらったところだけが好景気といった
偏った世の中になっています。
つまり
、中国に政治的に何もいえなくなる方向へ走っているのですよ。

1