1番だけがやたら強くなり、2番手以降がダメになる。
東京一極集中体制です。
こういった1番の人たちがいうのは
「世界と戦うために」という美辞麗句。
これはおかしいのですよ。
1番だけが潤って総合的な国力は落ちているのです。
先日、大手百貨店の方が話してました。
「中間層の所得が落ちて消費が落ちてしまった」と。
業界、商品ジャンルごとに、一極集中がおきています。
こんなときの経済政策はトップ企業を軸にするのでなく、
中間企業をメインにした政策をとらなきゃいけないのですよ。
トップ1だけでなく、トップ20ぐらいが力強くなるように。
中間層、中間企業が強くなれば、当然トップ企業は安泰ですから。
中間企業が強くなり、中間層の所得を復活させる。
具体的には、
トップ20が強くなったことがわかる指標を設定する。
トップ20がこのラインを超えるまで、円安政策を展開する。1ドル150円ぐらいですか。
このラインを超えると、もとに戻す。
それから、
頭のいい人も頭の悪い人も同じ日本人です。
頭のいい人を東京に集め、手足となる人は海外の工場でいいというのもおかしい。
中間層が復活するライン超えまで、日本の工場比率を上げるよう強制しないといけない。
共産圏といった価値観が違うところへの工場は、政変などでいつ工場を失うハメになるかわかりません。中国で日本のスーパーが襲われた事件や、日本の工場が中国から撤退したくても撤退できないような中国の法律。
昔、上海にお店をつくつたヤオハンはその後どうなりましたか。
トップだけが富み、失業者や契約社員であふれる世の中は、不安定です。
「一極集中」は東京だけではありません。
競争の結果、あらゆる業界、あらゆる商品が「一極集中」になってきているのです。
中間層の所得が落ちれば、世の中が不安定になる。
なんでもかんでも自由主義とするやり方は、優秀な人たちだけが富むといった、
昔の王政世の中になってしまうよ。
まったく競争のない業界は自由主義でやらないといけませんが、
競争が行き過ぎた業界や商品は、保護主義もある程度考えないといけない。
今、格差のため、国内のあちこちで
信じられないような事件が起きているのは、
昔、ヨーロッパで王政に反発した市民があばれたのにそっくり。

この写真は中国の事件ですが、秋葉原で某電器の元社員が無差別殺人を起こしたのは記憶に新しいですね。

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