大阪人はダウンタウン浜田のように、人の頭をバンバン叩く人ばかりではありません。創元社の本に、
心温まる大阪城物語がありましたので紹介します。
お城の最上階には
天守閣という見晴らしのよい部屋があります。お殿様の部屋です。
「大阪城天守閣」について書きます。
大阪城天守閣は3代目。初代は秀吉が建て、2代目は徳川が建てました。
が、徳川天守閣は1665年に雷が落ち、焼失。
それから300年、大阪城に天守閣はなかったのです。
そして昭和5年(1930年)。
大阪市は「
大阪市民の手で大阪城天守閣を再建しよう」と寄付金を募りました。
すると、
大阪の人たちは気前よく「大阪のため」とたくさんのお金を寄付したそうです。再建は大阪の建設会社が請け負い、翌年、大阪城天守閣が復活しました。
ここが大阪人の心意気。
東京政府からの補助金はいっさいもらわず、「民の力」だけで再建。さらに、庶民が気楽に出入りできるようにと、エレベーターを取り付けたそうです。
天守閣から大阪を見下ろした「天下人・豊臣秀吉」の気分を大阪市民に開放したそうです。
今でこそ、当たり前のように天守閣に出入りできますが、こんな歴史があったのです。
大阪人は政府に頼ることなく、独立自尊で行動します。
独立自尊こそ、今の世に最も大切なキーワード。
「補助金を復活しろ」と大声を上げている人たちが多い世の中。東京から独立しようよ。

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