「self-portraits of youngsters」
Oils
self-portraits of youngsters
「幼き自画像たち」というシリーズでの展覧会のための準備をしています。11月にやりたいと言ってましたが5月の子供の日に間に合うかどうか?何処かの画廊でやるので無く、個人的にネオ・ウメダでやりたいと考えています。大きいのは無いので小中品の油彩10点プラス水彩5点くらい制作の予定です。
作家は常に自分の興味やその対象を描いているわけだから自分自身を投影し作品と言うカタチに表現しているわけですが、今回それを正面からやることになるのかな。過去の自分自身の写真(上の様な白黒プリント1960〜65年)をベースにすることで、記憶の古層を見つめ今を考えてみれればと思います。中年そして老人になっていくことは、いろんな時間を集積した記憶装置になっていくこと。記憶は何も脳ばかりじゃなく視覚やその他の感覚器官も持ってると思います。このように、いつもよりちょっとだけ新鮮な気持ちで今年の仕事をスタートです。
今回はまず写真と過去の記憶から簡素なエスキース(下描きと言うよりイメージの覚え描き)を気張らずに作ります。作り込みすぎる描き方はしません、これからスタートだがどうにだってなれるぞぐらいの始まりです。
エスキースで気持ちが決まればサイズを決定し、木枠にキャンバスを自分で張ります。今回は大きくありませんが、大きいときはかなりな大工仕事です。イメージをモノという現物でカタチに移し替えていく作業の始まりです。これらが僕の絵における制作のウオーミング・アップみたいなもので、制作への集中力を上げていくプロセスです。
キャンバスが張れたら地塗りを数回施し、下絵に入りイメージに迫りながら彩色へと進んでいきます。しかしカタチにした時ピンと来なかったり、大きな変更をしたり、画面潰して別のイメージで新たに描いたり七転八倒で制作は進みます。目の前の1点の作品だけで考えるよりも、今自分が並行して制作してるアトリエの中の複数の作品達の行方に眼を凝らします。
仕事納めをしなかった分いきなりなスタート、皆さんもいい仕事始めにしてください。
Have a nice week!

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