とにかく走りたがるケムール人
技や能力を披露し競うサッカーやベースボールに通づるアスリートを讃えるのが欧米のスポーツ感。それとは逆に孤独に淡々と時間かけて苦しみに勝利する選手を讃えるのがニッポンのスポーツ感というよりスポーツ道。
コレが五輪だと欧米人はトラック競技に拍手喝采し、マラソンになんて興味ない。選手も育成もせず少なく競技自体いらないんじゃねーのって感じ。これだけの温度差。彼らは日本人のことを「長距離走競技キチガイ」と笑う、確かに(笑)
IOC だって同じような意識でマラソンを札幌に移転した。
五輪なんて今や欧米の賢い国は開催国に手すら上げない。その裏で蠢く薬物投与やマネー疑惑にイタリアン経済マフィアの存在を察知もしてるから。ニッポンのオメデタさはここでも笑える。真夏のトウキョーでマラソン開催して欲しかった。ランナーがゴロゴロ倒れて緊急搬送される五輪なんて記憶に残る。
好きなウルトラ怪獣にケムール人がいる、手足を極端に高くあげフォフォフォフォフォと笑いながら自動車より早く走る、走行中毒怪獣というか宇宙人だ。ウルトラQ に心躍らせたのが小学高入学前後、真剣に見た。二年生の頃いやもっと物心ついてからだったか一人のランナーの自殺に衝撃を受けた。
円谷幸吉さんというランナーがランニングの成績苦で自殺した。それに添えられた遺書の内容が報道された時、こどもごころにグッと詰まった覚えがある。
「幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」「美味しゅうございました」
東京五輪数年後のこのセンセーションは日本に衝撃を与えた。
川端は円谷の純ないのちを讃え、三島も同様に彼の死を揶揄する人々を強く批判し、円谷選手の傷つきやすくも雄々しく美しき自尊心による自殺を讃え天空に捧げた。
そして今朝ボクといえば、そんなひとりの純粋なランナーを自殺にまで追い込んだ国民性が日本人の我々にはあるってことを心に刻んでいる。
五輪も今日明日開催の大学駅伝も興味なんてない、オリンピック&母校万歳な人たちのものだろう。
しかし走りたがる宇宙人や円谷幸吉さんのことは讃えながらコレを記している。合掌
https://www.youtube.com/watch?v=_sX-kk3lyWo

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